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【 日本丸を真似た帆船を工作する 】

小学5年生の長男と一緒に夏休みの工作として「帆船」を作ってみました。日本を代表する帆船と言えば日本丸かと思い、多くは日本丸の写真を見ながら形を決めていったものになります。

材料といっても殆ど木材とタコ糸しか購入しておらず、多くは100円ショップと近所のホームセンターで調達したものです。
帆船の本体はホームセンターで買ってきた角材です。その前後の角をノコギリで切り落とし、船の形に丸く尖らせます。
もちろんノコギリだけでは滑らかな曲線にはなりませんので、カンナをかなり大雑把にかけて丸みを出していきます。
※ここでは全体的な形のイメージを決めますので、あまり細かくカンナがけもしていません。

本当はこのような平たい角材でなはく、船の底まで厚みのある角材が良いのでしょうが、単に重たくなるだけなので、今回は“海面から上”の部分の表現ということにしておきます。
こちらは船の先端を底から見たところです。
当然ながら先端は突き出たイメージですから、底部分を斜めに切り落とし、荒くカンナがけしています。

実際にはこの後で、紙やすり(サンドペーパー)を使って表面をなめらかに加工しております。
さて、今度は帆船のシンボルであるマストを立てていきます。
マストは100円ショップで購入した円柱形の木材を4本立てますが、中の2本に対し、先頭と後ろの2本はやや低めに切断しています。
それと先端部分にはマストより少し細めの木材で、ほんの少し上向きに木材を埋め込んでいます。

これらマストなど木材はそのまま本体にボンドで止めると強度が保てないので、ここでは本体に円柱木材と同じ大きさに穴を事前に開け、そこで差し込んで木工ボンドで固定する方法をとっています。
これは帆船の先端部分にある柵のような部分です(すみません。正式な名称を知りません)。最初は薄く細長い板材を火であぶって本体のカーブに沿わせようかと思ったのですが、そうそうピッタリと合うように板材を加工できるはずもないので、板の現物をあてて形を写し型どりをしています。
もちろんこのカーブは普通のノコギリでは加工できないので、電動の糸ノコ(ジグソー)を使って切断するようにしました。


切り取った木材を帆船の先頭に木工ボンドで付けたのがコチラです。
本体部分の平面的な印象から、たったこれだけのことで木工製品が引き締まったように思えます。




下の写真は帆船を正面から見たところです。
だんだんと思い描く日本丸に近づいてきたように思えます。
一方、帆船の後部にも同じように板で型取りし切断したパーツをボンドで固定しています。


このパーツの端は今現在は直角に切断されていますが、ボンドが固まったのを確認した後に斜めにカットする予定です。
さらに船の甲板部分の装飾として、まずは両方の端に竹ひごを使って手摺りを設置し、帆船全体を囲むようにしています。
デザイン的にも(大した作業でもないのに)完成度が高く見え、非常に満足な装飾となりました。

さらには甲板部分に幾つかの装置や部屋となる箱の設置を行っています。
ここまでの全体像です。

どうでしょう・・・まだまだ完成には遠いですが、なにやら船らしき感じになってきました。


本体にくっつけた部材が完全に接着された後で、カンナ・紙やすり・などを使って段差がないように本体になじませていきます。

また、(これまた呼び名がわかりませんが)細かく切った木片を均等に配置し、すこし本物の船に似せた装飾をしています。
次にマストの帆を張るための横棒を取り付ける準備です。
マストの印を均等につけたあとで、ほんのすこしノコギリで溝(というか傷レベル)を付けてから、タコ糸をそれぞれに縛っていきます。この時にしっかり結び付けないとマストから糸がズレ落ちてくるでしょうから、念のためタコ糸を縛ったあとから木工ボンドをたっぷりと上から塗っています。






タコ糸がマストにしっかりと固定できたら、今度はそこに1本ずつ横棒を括りつけていきます。この時、横棒の長さは上から下まで同じでなく、最上段より2段目・・・2段目より3段目・・3段目と4段目は同じ長さというように長さに変化をもたせます。



横棒はタコ糸で括った後にその上から木工ボンドを注入し、しっかりと固定するようにします。



※1本のマストに4本の横棒を付けていますが、必ずしも(方向が)きちんと同じ方向に固定できるわけではないので、この木工ボンドが乾く前に、別の棒や定規などを添わせてそれぞれの横棒をそれにセロハンテープで軽く止めておきます。
木工ボンドが乾いて固まったら、もう各棒の方向がチグハグになることもないので、この方法をおすすめします。





横棒の次はマストとマストを渡すようにタコ糸を張っていきます。



一番後ろのマストにだけは(横棒はつけず)後方斜め上を向いた別の棒をボンドでくっつけます。その際にタコ糸で固定してやれば強度が増します。
ざっとタコ糸を張り終えた帆船(日本丸のつもり)です。

なかなかそれっぽく出来ました・・・あと少し・・。。。
本体の甲板の上にはいくつもの建物(艦橋)や装置がありますので、それらを(ハサミで切れるくらの薄い板材:100円ショップで購入を使って)それらしく作ってみました。
実際にはこのような配置ではありませんが、正確に再現するだけの資料もないので、おおよその感じで建物をつくっています。

まだ塗装前ですが、小学生の夏休みの工作としては、この段階でも充分かと思うところです。
仕上げは絵の具を使っての塗装・・というか色塗りです。
マストをこげ茶、タコ糸を黒、甲板は茶色にし、その他は白い塗料で塗っています。

あとマストにつけた横棒の両端は白い色を塗りインパクトを持たせています。

さらに船本体の横には青いラインを描いていますが、ここは絵の具と筆では高度な作業になってしまうので、油性マジックで線を引いた形になります。
船尾部分に「日本丸」と記し、一応これで夏休みの工作が完了しました。
さすがに救命ボートも碇も付けるまで凝ったものではありませんが、なかなか立派なモノに仕上がったかと思います。