TOP PAGEDIY TOP>初心者DIY:バーベキュー・コンロの作り方

【 DIYバーベキュー・コンロの作り方 】

ウッドデッキ
<ウッドデッキはDIYではありません>
※メーカー品


我が家のウッドデッキ自体は自作DIYではなく、新築する際にミサワホームさんへオプションとして頼んだものですが、ここにテーブルや椅子を置くことを考えた場合、「その横でバーベキューが焼ける環境があれば更に素敵な空間になるのでは」と思いDIYで設置することに決めたのでした。
まだまだ何ひとつ自分で自作した経験も無かったのですが、「子供も喜ぶだろう」と決心した末にレンガ積みDIYに初挑戦したものです。
最初は手作業が一番
ビニール手袋
ウッドデッキ横にレンガを積んで造ったバーベキュー・コンロですが、最初にとった行動はまず部材の購入です。
近くのホームセンターに沢山山積みされているいろんな種類のレンガの中から赤レンガを基本に、高熱箇所用に耐火レンガ、加えてブロック数個とインスタント・モルタルを購入しました。それと一緒に、DIY工具としてレンガを割る為のタガネや、モルタル作業用の目地コテ等を一緒に購入しましたが。

レンガ積み作業では、最初のうちは慣れないながらもコテを使って一生懸命に目地を整えていたのですが、どうにもうまく使いこなせず悪戦苦闘の状況となりました。それで結局は、コテを使った作業をあきらめて軍手をした手(利き手)で目地を埋めていく・・という"粘土細工"にも似た作業をしていきました。

DIYド素人の私としては、慣れないコテで作業するよりは圧倒的に“手作業”の方がスムーズにしかも上手にレンガを積むことができました。ただし、作業が終わるころには“指が血まみれ”になっていて、やはりDIY工具をちゃんと使いこなさないと大変な目にあうのだと、つくづく思い知らされたのでした。
軍手の作業では、モルタルに含まれる細かな砂が手袋を通して入り込み、軍手の上から厚手のビニール手袋を重ねてみても大して改善されなかったので、このような悲惨な結果になったんです。

<バーベキュー・コンロのDIY作業手順>

DIY手順1:ブロック
<作り方-1>

初心者がその作業の手間とコストを考えるとき、バーベキュー・コンロの全ての部材をレンガだけにするのは勿体無く、外から見えない内側部分(土台となる部分)は、安価でしかも体積の大きいコンクリートブロックを使うようにしました。こうすることDIYの部材購入費用だけでなく、作業時間もレンガ積みに比べ大幅に削減することができるのです。
DIY手順2:レンガ積み
<作り方-2>

内部の基礎となるべきコンクリートブロックがしっかりと固まった後で、周りを囲むようにレンガを積んで見えなくする=レンガで装飾するようにしました。

我が家では、この周りに積んだレンガは一般的な赤レンガを使用して作りましたが、その後いろいろな書籍で見たかぎり、「装飾用の軽量レンガ(薄くて軽いタイプ)」等を使うようにすれば、作業性も良く綺麗な仕上がりに近いづいたのではと思い少々後悔しています。
DIY手順3:レンガ装飾
<作り方-3>

コンクリートブロックや周囲のレンガ積みが完了したら、あと残りは実際に炭を燃やす部分となりますので、そこは“耐火レンガ”を使って「炭釜」を造っていきます。炭を置ける容量/大きさや、何種類かの網を置けるようにする為のレンガ等を配置して完成となります。

<DIYバーベキュー・コンロの自作ポイント>

空気穴


私のDIY作品第一号というか・はじめてのレンガ積みで、あまり出来上がりのよくないバーベキューコンロは、このようにデコボコな状態のもので、よーく見るとあまり美しい作品ではありません。
作り方や手順もよく分からず、たとえばモルタルに混ぜる水の量も多かったり少なかったりで、レンガ間に厚みにもバラツキがあります。しかも、(まだこの頃は、水平器を使うような基本も知らない時で)高さもバラバラではずかしいほどです。
唯一、見落とさなくて良かったと思えるのはバーベキュー・コンロとしてちゃんと機能するように炭置き箇所と空気の流れを確保すべく“空気穴”だけは忘れないよう空けておいたことです。
耐火レンガでDIYバーベキュー・コンロを自作
実際に火を入れる/木炭を置く箇所には耐火レンガを用いています。勿論一般のレンガでも大丈夫かと思いますが、バーベキュー・コンロでは炭の火力に耐える必要があるため安全策として耐火レンガにしたものです。
バーベキュー・コンロの高さ調整
さらに木炭の量で網の高さを変えることができるよう、網を置くレンガの位置も2段分つくりました。このあたりは自作作品の融通のきくところです。

※青線部分は炭量の少ない場合に小さ目の網で利用し、赤線部分は大勢でバーベキューを楽しむ時用に、大量の炭を使う場合に大き目の網を置くためのものです。
耐火レンガで鍋置きDIY
我が家のバーベキュー・コンロはウッドデッキの幅にある程度合わせて造ったため、少しばかり横長です。なので、炭焼き(網を置く)部分のほかにも、同じ程度のスペースが余ります。
そこで、このように肉を焼く部分の隣に、こちらも耐火レンガで造った鍋置きを確保しました。熱くなっている状態の鍋や鉄板を安全に置く場所としても重宝しますし、焼く前の具材を置けるたり・・と何かと便利です。
耐火レンガでのDIY

バーベキュー・コンロの全景
作り方や出来栄えはさておき?、素人の私がDIY作業で庭にレンガを積んだだけのコンロ、そうしたシンプルなDIYで、かなり圧倒的な存在感や生活の利便性/ゆとりに近い感情までもが生まれることは確かです。夏には自宅の庭先でバーベキューが楽しめるので、子供も大喜びですし、ご近所さんと一緒にワイワイガヤガヤと集まって食事をすることだって可能になりました。

ただ残念なことに、ここしばらく使わない状態が続いていたら、せっかくのDIY作品も知らない間に(妻や子供が勝手に)いろんなモノをどんどん置いていって、いつの間にかご覧ような物置き場になってる悲しい状況です。

<実際の使用感(バーベキュー・コンロ使ってみての感想)>

炭の火お越し
実際に炭を置いて火お越しをしてみると空気(酸素)の供給がスムーズにいく構造かどうか分かりますが、構造的には問題なく開けておいた空気窓もうまく機能し、少し団扇で扇いだだけで勢いよく着火することができました。
また、使い終わった後も、集中的に一箇所から手前に炭を掃き出せるように設計していたので、手入れも非常に楽でした。
魚の串焼き
基本的は網を置いた上で食材を焼くのがメインのバーベキュー・コンロなのですが、魚も串に刺してご覧のように焼くことができます。ただ、魚の大きさによって炭の高さを微調整しなければ美味しく焼けないので、余ったレンガを使って高さを調整しつつ焼いていますが、全く問題ありません。

余談ですが、魚を串焼きする時の「串」について参考までに記載します。長さは一番長い串を購入すべきですが、それ以上に一番気を付けたいのは串の太さと形です。まず素人である我々は細い串や丸い円柱形の串を買ってはいけません。これは私の失敗談ですが、細くて丸い串は魚にも通しやすく一見良さそうですが、魚を裏/表ひっくり返して焼こうとしても、裏返した瞬間に魚がクルリと回転してしまい、一方の面しか焼くことができなくなります(※素人には串を魚の中心に通すことは困難なので、一方の方向に重心が偏り、それで回転していまします)。ですので、少し平たくて幅のある形状の串を用い、それに魚を刺す・・しかも可能な限り中心に刺すようにしなければ、バーベキューコンロを利用しての焼き魚は“網焼き”でしか楽しめなくなります。
岩塩プレートのススメ
今流行りの岩塩プレートですが、確かに安いお肉が柔らかく・しかも美味しく焼きあがりますので、試してみてはいかがでしょう。網の上に岩塩プレートを敷いてその上で肉を焼くことで、岩塩に含まれるミネラルがほどよく浸透し、しかも柔らかい肉へ変身させる優れものです。また、水洗いで何度も使えるプレートなので、試してみて損はないと思います。

【 バーベキュー・コンロDIYの豆知識 】

庭の自作バーベキュー・コンロについて
肉や魚、野菜を炭火で美味しく焼くことのできるバーベキュー・コンロ。少々焦げても青空の下で食べればどんな食材も最高の料理になりますね。
ただ、キャンプやアウトドアで利用するバーベキューコンロと違い、庭にそんなコーナーを自作で造ろうとすれば、必然的にその外観から機能性、更には後片付けが容易になるようDIYの一環として設計しなければなりません。外観につては(レンガ積みの失敗作になってしまった)私には語れるところではないですが、機能面などはそれなりに自作DIYとして考えました。

まぁ、一度造ってしまうと簡単には壊せないので、これからDIYチャレンジされる方は慎重に計画されるようお勧めします。
バーベキュー・コンロ自作DIYの注意点
網焼きだけを行なう目的のものと、鍋を置くことも想定する場合には構造を変える必要があります。また、網焼きだけの場合でも、大勢の友人などを招いたバーベキューと、家族で楽しむバーベキューとで、当然ながら焼く食材の量が違う = 使う“炭の量”が違うことを考えて、網の大きさと高さを状況に応じて変えられる構造のバーベキュー・コンロとして自作しておかないと、いつもいつも大量の炭をも燃やさなければ「肉が焼けない」ようなモノになってしまいます。勿論、炭を置く部分に空気が供給できるよう“空気穴”を確保しておかないと、炭自体がちゃんと燃えてくれません。
また、熱い鍋やダッチオーブンなどを安全に置いておけるスペースも、同じコーナーの中に造っておく便利さなどは解説する必要もないでしょう。

更には、焼いた炭や焦げた食材などの後片付けを考慮し、簡単に掃き出せるようにレンガ積みをしておかないと掃除が出来ませんのでDIY前に注意深く設計してくださいね。ちなみに、水道の位置やキッチンから食材を運ぶときの手間(いちいち靴を履かないと運べない庭の位置に設置する場合など)といった点も考えてバーベキュー・コンロDIYに挑戦すると良いと思います。