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【 ローズアーチDIY:作り方/品種 】

なんと言っても花の形が美しく“豪華”な彩りを庭にそえるバラは、いろいろな植え方が出来て香りも楽しい魅力いっぱいの植物です。
低木種のバラを花壇に植えても良いし、壁やアーチなどに絡ませて育てると別の空間を演出してくれます。
そんなバラの魅力をじっくり楽しめるローズアーチはDIYというよりは、金属製のアーチを設置しバラを誘引していく方が簡単ですし、何より(木工のように)腐食する心配が無くガーデニングには最適だと思います。
バラの楽しみ方
バラは一輪でも小輪でも、和風でも洋風でも、どんな庭の一画でも空間を活かすことができる花木です。
例えば、アーチやパーゴラ、フェンス等にはわせるなら、つる性のものを利用します。ただし、ツタ類とは違い、根やつるを出さないので、フェンスなど誘引できる構造物を設置し、生長する姿を考えながら誘引します。
バラの好む環境
バラは陽当たり・通風がよく、排水性があり、保水性のある肥沃な土地を好みます。バラが好きだからと詰めて植え込むと陽当たりや通風が悪くなり、病虫害の原因になります。

アーチやパーゴラに向く薔薇(バラ)

【名称】 つるアイスバーグ (系統:クライミング・フロリパンダ)
【開花習性】 一季咲き
【樹高】 約4m
真っ白な花が半八重咲きになるバラです。病気に強いので育てやすくローズアーチには最適です。
【名称】 フィリス・バイド (系統:クライミング・ポリアンサ)
【開花習性】 返り咲き
【樹高】 約3m
夏から秋にかけて伸びた枝先に返り咲きする華やかな花です。花もちも良く枝も誘引しやすい細さなのでローズアーチにおすすめです。
【名称】 アブラハム・ダービー (系統:イングリッシュローズ)
【開花習性】 四季咲き
【樹高】 約1.8m
とても強健なバラで剪定にも強く、四季咲きで次々と花を咲かせます。
【名称】 ヘリテージ (系統:イングリッシュローズ)
【開花習性】 四季咲き
【樹高】 約1.5m
イングリッシュローズを代表するバラですが、直立性の樹形なので他のつるバラと組みあわせてアーチを飾るのが良いかと思います。
【名称】 ポールズ・ヒマラヤン・ムスク (系統:ハイブリッド・ムスク)
【開花習性】 一季咲き
【樹高】 約7m
少し小ぶり花がたくさん房咲きになります。非常に強健なバラでパーゴラなどに適しています。
【名称】 ラ・レーン・ビクトリア (系統:オールドローズ)
【開花習性】 一季咲き
【樹高】 約2m以上
少し大き目の花を咲かせ、株立ち状に枝を伸ばします。剪定にも強く、フェンスなどに植えるのに適しています。
【名称】 グラハム・トーマス (系統:イングリッシュローズ)
【開花習性】 返り咲き
【樹高】 約3.5m
人気有るイングリッシュローズで、山吹色の美しい花が特徴です。ローズアーチやパーゴラに誘引して育てたいバラです。
【名称】 レオナルド・ダ・ビンチ (系統:フロリバンダ)
【開花習性】 返り咲き
【樹高】 約2m
豪華な花が長く楽しめるバラです。半つる状なのでローズアーチやパーゴラに誘引して育てられます。
【名称】 ウイリアム・モリス (系統:イングリッシュローズ)
【開花習性】 四季咲き
【樹高】 約2.5m
繰り返し花が咲く四季咲きのバラで、トゲも少ないので誘引しやすいと思います。

花壇や低いフェンスに向く薔薇(バラ)

【名称】 セプタード・アイル (系統:イングリッシュローズ)
【開花習性】 四季咲き
【樹高】 約1.2m
四季咲きで病気に強く、直立性なので花壇やフェンスに向いているバラです。
【名称】 ゴールデン・ボーダー (系統:シュラブ)
【開花習性】 四季咲き
【樹高】 約1.4m
比較的大きな花を咲かせるバラで、トゲも少なく病気にも強い花壇に適したバラです。
【名称】 クロッカス・ローズ (系統:イングリッシュローズ)
【開花習性】 四季咲き
【樹高】 約1.4m
大輪のクリーム色のバラで、アーチ状に生長し繰り返し花を咲かせます。
【名称】 ジュビリー・セレブレーション (系統:イングリッシュローズ)
【開花習性】 四季咲き
【樹高】 約1.3m
直立性に生長する大輪のバラで、一年を通じて花を咲かせます。

【 ローズアーチの骨組みは丈夫な鉄製アーチでDIY 】

ローズアーチ設置のDIY
門から庭の入り口にあたる部分に薔薇のアーチ(ローズアーチ)を設置しました。ただこのアーチ自体はDIY自作した訳ではなく、腐食しないように金属製品を探して購入したものです。水やりもそうですが、雨水などで薔薇が育ったアーチが腐ってしまってはどうしようもないですから。
台風などで倒れないようにと思い地中に15〜20cmくらい埋めていますので、腐ることの無い金属性のアーチ(組み立て式)にしました。

なので、これもDIY製作品という訳ではありません。
薔薇の植え込み
ローズアーチの両端にはツル薔薇を植えています。
この薔薇はあまり花の大きいタイプではなく、小さめの花が沢山咲くタイプの薔薇で、左右それそれピンクと白という“色違い”の薔薇を植えています。
ローズアーチの天井
基本的に薔薇の生茂るローズアーチに仕上げるためには、薔薇の誘引が大切です。植えたまま放っておいても薔薇はアーチに巻き付いたりはしてくれません。
枝が伸びる方向を無理やり誘引し、さらには余分な枝を切り落とすなどローズアーチ全体の整形を兼ねて、薔薇の誘引と剪定が必要になります。

特に毎年苦労して剪定する部分としては“天井”部分ですかね。ココは放っておくと枝が生茂り、上へ上へと細長い枝が飛び出すように伸びていきます。
薔薇咲くローズアーチ

アーチで記念撮影
春になると、立派なピンクと白の花が満開に咲くようになり、子供も大喜びです。


ただ、夏になると虫が付きやすく、小さな青虫と格闘する毎日を送っております。

【 ローズアーチへのバラの植え方/育て方 】

@まずは大きめの穴を掘り、その中に腐葉土を入れて(掘った土と)混ぜ合わせます。
  ↓
A植える穴を確保できたら、その中に腐葉土と元肥を混ぜて入れます。
B苗を掘った穴に入れますが、このとき苗の表面が地面より数センチ下がっているようにします。
  ↓
Cこの後、周囲や表面に土を入れ根元を押さえたあとで、充分な水を与えてください。
D市販のビニールタイ(中に針金の入ったもの)を利用して、ローズアーチに誘引します。
このときバラの枝の生長を考慮し、少しゆるめに結んでください。
Eローズアーチの幅いっぱいに広がるように、バラのつるがS字を描くように誘引していきます。

【 バラの管理のポイント 】

バラの管理-1:肥料
とにかくバラは肥料を与える必要がある植物で、植込時、生長期、開花後と常に肥料を施すようにします。
植え込みの時には、油粕と骨粉を同量、混ぜて施します(※緩効性で窒素、リン酸、カリの割合が平均に入っている化学肥料でも構いません)。
生育期の追肥は新芽の伸長を促すため、即効性の肥料を春と秋に施します。
花後の剪定後には、失った養分の補給を目的にまたまた肥料を施します。
バラの管理-2:花がら摘み
枯れた花をそのまま放っておくと、見た目が美しくないばかりか、病気が発生するので、終わった花は早めに摘んでしまいましょう。
花がら摘みを行なう場合には、花のスグ下で切ってしまうのではなく、5枚葉のわき芽の上で切るのがポイントとなります。
バラの管理-3:薬剤散布
バラは品種によっては非常に病気に弱いものもありますし、虫のつきやすいものもあります。ですので、バラの栽培は病虫害をいかに早く予防できるかがポイントとなります。
効果的に予防を兼ねて早めに薬剤散布をしますが、そのときには薬品濃度を高めにしてしまうと、若葉が傷んでしまうので、希釈は薬剤に定められた濃度で行なうようにしてください。

【 バラの剪定(1) 】

剪定を失敗するとよい花が咲かない
ガーデニング人気とともに、(ローズアーチ以外にも)イングリッシュガーデンが注目されています。このイングリッシュガーデンに欠かせないのがバラ。しかし、バラを上手に楽しむためには、適切な管理が欠かせません。バラの剪定は、一般的に冬に「強剪定」を行ない、夏にそれよりやや軽い剪定を行ないます。この2回の剪定により、四季咲き性のバラは春と秋の2回、美しい花を開花させることができるのです。また、バラは、植え放しにしておくと、株がだんだんに古くなっていきます。そこで、冬の剪定の時期に合わせて適宜更新を行なう必要があります。従って、バラの剪定は「冬の剪定」「夏の剪定」は欠かさず行ない、株の生長を見ながら「更新のための剪定」を冬の剪定に合わせて同時に行なうというプロセスを経ることになります。

【 バラの剪定(2) 】

冬の剪定は株全体の3分の1まで切る
冬の剪定と一般的にいいますが、作業を行なう時期は早春で、関東地方では2月が適しています。それよりも北の地方では、3月上・中旬が適期です。南の地方では、2月中・下旬です。これらの適期よりも早いと、寒の戻りにあったときなどに、伸び始めた芽が傷んでしまいます。また、剪定適期以降には生長が始まりますから、養分が枝先までに送られるようになります。そこで剪定を行なうとすでに送られた養分が切り捨てられる一方で、剪定したのちに送られる養分が足りなくなってしまいます。剪定の要領は、一般的な花木の整枝・剪定と同じ。つまり、不要な枝/切らなければならない枝から切っていくというものです。
@不要枝の切り落とし
枯れてしまった枝、未熟で育ちそうにない枝、細い枝などのほか、からみ合った枝、内側に向いている枝などを、根元から切っていきます。
A老化した幹を切る
老化した幹/年がたち上に新しい枝がついていなかったり貧弱だったりしている幹は、思いきって切り落とします。この段階は、株の更新につながってくる部分です。この場合、地ぎわから新しく伸び上がってくる幹/シュートが出ているのを確認して老化した幹と交替させます。シュートには、秋の花を期待できるとともに、翌年の中心となる幹への生長を託します。
B新しい枝を整枝する
このプロセスは、春によい花を咲かせるために、バラにはどうしても必要なものです。ポイントは「新しく伸びた枝の元から15〜20pのところにあり、かつ外側を向いている芽の上約5oのところを約45度の角度で切る」という点です。また、切り口は内側を向くようにすることもポイントとなります。そうすると、切ったところが目立たないからです。以上のプロセスで行ないますが、この作業を適切に行なえば、剪定前に比べて株の大きさは2分の1〜3分の1くらいになります。

【 バラの剪定(3) 】

夏の剪定は株全体の3分の2の大きさに
冬の剪定に比べると夏の剪定は、やや軽めに行ないます。これは、秋の10月下旬〜11月上旬に咲く「秋の花」の開花を促すために行なうのが目的です。剪定の時期は、「開花時期の1ケ月半〜2ケ月前」となります。関東地方以南で8月下旬〜9月上旬が一般的で、それ以北の地方では、それよりも1ケ月ほど早める必要があります。夏の剪定の手順は、次のようなプロセスとなります。
@不要枝の切り落とし
枯れてしまった枝、反対に未熟で育ちそうにない枝、細い枝などのほか、からみ合った枝、内側に向いている枝などを、根元から切っていきます。この作業は、春の開花が終わってから、夏の間を通じて段階的に行なっておくことをおすすめします。日当たりや風通しもよくなり、病害虫の防止につながるからです。
Aシュートを剪定する
シュートは、秋の花を期待できるとともに、来年の中心となる幹となるわけですから、適切な剪定が必要です。シュートの剪定の原則は、「下から数えて6〜7段の五枚葉(5枚の葉のまとまり)とその上の五枚葉の間を切る」ということです。枝の長さにして40〜50pとなります。このようにして開花まで、6〜7段140〜50pごとに剪定を繰り返します。
B春1番か2番の花の枝の上を切る
春に最初に咲いた花か、その次の花(最初の花が終わったのちに伸びて咲いた花)の枝に注目します。その枝についている五枚葉の中で、外側に向いている五枚葉の上5oほどのところを約45度の角度で切ります。この場合も、切り口は内側に向くようにします。2番目の花は、1番目の花が終わったのち、外芽のあるところまで切り戻すことでそこから再び伸びて咲く花のことです。この処理を行なわなかった場合は、剪定するのは春に咲いた花の枝のみということになります。以上のような剪定を行なうことで、夏の剪定が終わったときの株の大きさは、剪定前の3分の2くらいになります。