【 自分でづくり・業者(プロ)へ依頼 】

庭づくりは楽しい作業です。
庭先にプランターを置いて花を飾ったり、小さい木を植え込んだり、この程度のことなら日曜造園で施工は可能ですが、プロに頼んだほうが安価にできることもあります。
庭づくりの計画を立て、どこまで自分でできるかよく考えて始めましょう。
【自分でつくる場合】

<設計図の作り方>

まず、庭をつくる敷地の平面図をつくりますが、これは家を建てたときの平面図を利用すると便利です。
家をつくるときの問取りと同じように、ここはテラス、ここは芝生、ここは植え込み・花壇と大まかに敷地を配分しますが、これを「地割り1といいます。
これに歩くためのアプローチやステップを人れれば地割りは完成で、建物でいう間取りが出来上がります。
このときに、これらの規模を充分に把握していなければなりませんが、図面のなかでスケール感をつかむのは専門家でもなかなか難しいことです。
大体の図面ができたら実際に地面に画いてみると、そのスケール感をつかむことができます。

次に個々の詳細を決めていきます。
花壇の縁取りには何を使うか、どんな草花を植えるか、高木、中木、など植え込みの木の種頬や本数、ステップや園路の幅・舗装の材料など、それぞれの詳細を決めていきます。
このときに、相互関係で地割りも多少変わることがあります。いろいろな修IEにより、図面は完成されます。
<実際の作業の進め方>

いよいよ図面に基づいて、縄張りをします。
しかし描いた図面通りにはいかないことが多いものですが、これに対しては、現場でひとつひとつ修正を加えていけばよいのです。
庭づくりのなかには素人では施工できない範囲の作業があります。
大きい木の移動や、植え込み、大きい石の据え付けなどは専門家に依頼しなければなりません。
規模の小さいものならほとんどの作業は施工可能です。一家そろっての庭づくりも楽しいもので、きっと創造の喜びを満喫できることでしょう。

【 専門業者(プロ)へ依頼する場合 】

<専門家に依頼するときの注意点>

庭づくりも家づくりも同じことで、よい設計者、施工の上手な施工者を選ぶのが第一の条件です。
これには、知人、建築家、建築業者の紹介、雑誌などに掲載された中からの紹介などさまざまなケースがあります。
まず紹介を受けた場合には、最初に今までの作品を見せてもらうか、画いた図面やその写真を見せてもらい、その人の技量を知る必要があります。それから依頼するようにしましょう。
図面を画かせてから気にいらないといって断るのは相手に対して失礼で、気の毒なことです。
最初に技量がわかればこのようなことは少なくてすみます。

依頼するには家族の意見、希望をまとめておき希望事項を相手に伝えます。
予算の概略を示し、手持ちの材料などがある場合にはこれらをよく見てもらい、資料などがあれば渡します。
ここで一番大切なことはお互いに信頼することで、気持ちが通じ合うかどうかがこれからの仕事の良し悪しにかかわってきます。
<図面の検討>

設計図ができあがり、図面の検討に入ります。
ここでは、希望事項が満たされているかなどを詳しく納得のいくまで説明を受けるようにしましよう。
庭の平面図を読むのは、わかりにくい点があります。
庭のスケッチかパースを提出してもらうと理解しやすいので、平面図と一緒に描いてもらいましょう。
平面図の段階でよく検討しておけば、工事中にトラブルが少なくなり、図面なら簡単に訂正も可能です。

次は見積りの段階ですが、このときもどこまでの範囲までか、内容の説明をよく受け、お亙いに納得し合ってから契約を結んでください。
施工の際にも気のついた点があれば、お互いに協議し納得のいくようにすべきです。お亙いの信頼こそよい仕事につながります。