TOP PAGEDIY TOP>ガーデンライト(マリブライト)の設置

【 ライト・アップ照明で夜の庭の演出DIY 】

【ライトアップの狙い】

<美観>
夜になっても庭のあらゆるオブジェや木々を浮かび上がらせることにより、昼間の景色とは違う美観を感じることができます。
<安全>
通路となる場所などへガーデンライトを設置することで、段差や死角になるところを照らし安全性を高めます。
<防犯>
家の周囲に配置することで、一定の光を保ち、不審者の侵入を防ぐことが可能です。

注意:過剰な光・・つまり「光害」を起こすような設置は、隣人に迷惑(プライバシーの侵害や安眠妨害など)を掛けトラブルのもととなります。
庭でのガーデニングをはじめた時、将来的にはライトアップされた(ホテルのような雰囲気の)庭を作りたいと思っていました。

でも、なかなかライトを購入したり・・といったことが出来ずにいましたが、玄関前の一番目立つところに植えていたコニファー類の木が樹形をとどめず、通行の邪魔になってきたため掘り起こして撤去することにしたのをキッカケにライトアップに挑戦してみました。


背丈2m少しまでボウボウに伸びたコニファーですが、かなり撤去に手間取りました。

チェンソーとノコギリを使い切っていくのですが、枝ばかり多い木なのでなかなか効率よく撤去できません。
さすがに長年風雨に耐えてきただけのことはあり、根も地中深く縦横無尽に張っています。
初日は、この撤去だけでギブアップです。
やっと全ての撤去が終わり綺麗になった玄関横の花壇です。

ここにコニファーの代わりにライトを設置し、夜帰宅した際にも足元や鍵穴を薄らと照らしてしまおうという計画です。

【 ライトのために枕木を立てる 】

マリブライトとトランス
ガーデンライトといっても種類も設置方法も数多くあるのですが、今回購入したのは(イングリッシュガーデンなどで人気の高い)マリブライトというタイプの照明機器です。

マリブライトは「設置の手軽さ」と「電気代」がポイントの照明方法で、“コネクタを挟むだけで設置でき、電気工事の資格や知識無しに初心者でも配線できる”という点、また一般的なガーデンライトに比べ電気代が6分の1程度に抑えられるという点が魅力です。


100Vの家庭用電圧を、(写真右下の)トランスと呼ばれる機器で12Vに変換して使うのですが、トランスの能力として持っている最大W数を超えての設置はできません。我が家の場合には60W対応のトランスを購入したため、(写真の通り)吊り下げ型ランプ:「18W」+小ライト:「10W」×2個、それにスポットライト:「20W」で、合計58Wとほぼ能力いっぱいの構成にしてみました。
さて、いよいよ設置作業の開始です・・・


いきなりですが、吊り下げ型のマリブライトをそのまま設置しても、重厚感・インパクトが足りず(照明により夜の景観は変わっても)昼間の景観が非常に殺風景であるため、今回は”改造”を決意し、土台を枕木にして設置することとしました。
※ご覧のように購入したのは高さ120cmの枕木です。


<枕木を立てる>

単純にそのまま枕木を立ててしまうと、簡単に倒れてしまいます。
特に玄関横ですから、子供が寄りかかる/荷物の搬入時に当たってしまう・・など、安全性を考えてもしっかりと倒れないように設置しておく必要があります。


枕木を埋める穴を深く掘ることとは別に、ご覧のように下部の土に埋める部分にはドリルで穴をあけ、そこへ鉄筋を縦横に取り付けるようにしています。。
枕木と言っても木ですから、そのまま埋めると腐っていく可能性があります。
なので、埋める前には防腐塗料を何度も塗り重ねてから設置するようにしました。

また、枕木そのものは黒っぽく明るい素材ではないので、玄関横ということもあり、枕木自体に明るめの塗料(防腐塗料とは別)で、配色をしています。


枕木の下にはモルタルを施し、その上に枕木を立てています。

さらに立てた後に鉄筋とモルタルがしっかりと密着するようモルタルを流し込んでいきます。
枕木の下から盛り上げてきたモルタルも、そのままでは味気ないので、周囲にレンガを配置し少しお洒落に演出しています。

※土と枕木が直接触れる部分がないので、そこから余分な水分などで腐っていくのが防止できるはずです。

【 マリブランプの取り付け 】

さて、枕木が無事にしっかりと立ったら次はライトの設置です。


これはマリブライト本体を吊るすための屋根です。近くのホームセンターで材木の切れ端を売っていたので、そちらを購入しました。形は不揃いで変形していますが、枕木に取り付けるならこのくらいのほうが逆にマッチするかと思います。
枕木との取り付けは接続金具でしっかり止めています。


※写真では少しわかりにくいですが、屋根のスグ下には配線を通す穴を開けています。
ランプを吊るす手段としては、お洒落なブラケットでも良いかと思うのですが、ランプから出てくる配線が見えてしまう(隠しようがない)ので、今回はこのような屋根を準備しました。
(※大人の視点では配線が露出して見えないはずです)
もともとは吊るすためのお洒落な柱(※金属製のS字型の柱)がセットになって届いたランプですが、、ここではマリブランプ本体からその柱の中を通って接続してあるコネクタ部分を分解し、一旦全て取ってしまってから、金属の柱を外し、配線は枕木に開けた穴を通して裏に抜けるようにしてみました。
吊り下げ型のマリブランプは単純にホームセンターで買ったフックで天井となる木材に固定しています。

電球の取り替えなどは下のガラスを回せば簡単に外せるので、この設置方法で何も問題ありません。
どうでしょう。


配線前の段階ですが形としてはドシっと重い存在感のあるガーデンライト/玄関入口横の素敵な照明装置になってるんじゃないでしょうか。


ほかにも玄関アプローチの途中に配置する10Wの灯(写真上段)や、シンボルツリーなど庭に下からスポットライトをあて、木が浮き出てくるように演出できる灯(写真下段)も同時に配置しています。

【 マリブライトの配線 】

<マリブライトの配線-1>
マリブライトにはもともと写真のようなコネクタがはじめから付いています。
コネクタの中には鋭い金属片がそれぞれに付いていて、2つのコネクタを組み合わせ挟み込むように配線ケーブルを中に通せば(金属片がビニールの保護部分を貫通し)配線ケーブルから送られてくる電流をマリブランプへ送ることができる仕組みです。

ただし、この挟み込んでケーブルを貫通させるにはかなりの力が必要で、正直いって簡単に取り付けできるものではありません。ちなみに私は、2つの金属片で挟んで指で力いっぱい押したあとは、カナヅチで軽くコネクタのかみ合わせをトントンと叩き、確実に電力供給ができるようにしています。
<マリブライトの配線-2>
コネクタ接続部分は地中に埋めることはできません。12V電流のため、そのまま放置していても安全なのだそうですが、念のため伸縮テープ(水道管補修用)を使って金属部分を完全に覆ってしまいました。


<マリブライトの配線-3>
配線ケーブルはトランスから2系列に分け使いましたので、上段写真のようにそれぞれ2本のケーブがセットしてあります。

また、専用トランスそのものは、タイマー付きのものも多く、これは「センサーで暗くなったら灯りがともる」→「設定で点灯後4時間/6時間/8時間後に自動的に消灯する」。といった“入れ忘れ/消し忘れ防止”の機能も多くのトランスで実装しているのです。

【 ライト・アップDIYの完成 】

点灯時マリブライト
どうでしょう・・この雰囲気。。。
以前使っていたソーラーライトとは比べ物にならないくらい明るいし、そのうえ(クドイようですが)電気代は通常ライトの6分の1程度と経済的なのです。

何といってもワンランク上の空間になったようで、大満足のDIYとなりました。
駐車場横の立木にも下からスポットライトで演出を加え、雰囲気だけでなく夜の車の乗り降りの際にも必要な光量が確保出来たので、安全面からも役立っています。
【設置を終えての感想・・というか注意点】

インターネット通販サイトでもマリブライトを扱っているページには決まったように「設置が簡単」と唱ってあります。
たしかに設置作業の手順そのものは前述のように非常に簡単なステップで完了します。
ただし、工数は少なく済んだとしてもコネクタと配線ケーブルの接続は非常にデリケートな部分で、コネクタを挿したつもりでも綺麗にキチンと中の銅線にまで達しておらずランプが点灯しないなど、ガッカリ状態になるのも珍しくありません。

我が家も1日目の作業では点灯時刻になっても何の変化もなく・・・コネクタの接続をより慎重に行った2回目の作業の際にやっと開通したといった状態になってしまいました。
意外と上手くいかなかったケースでは、何度も何度もコネクタの接続を確認するなど面倒な作業も多いかと思います。