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【 素敵なガーデニング/庭のデザインを考える 】

<失敗しない庭ガーデニング・デザインのポイント>

ファッション(洋服)などのデザインと違い、庭づくりで言うデザインは様々な視点から考えておかないと必ず失敗します。それは、どの家の庭も立地条件が一緒ではない点や、時間経過とともに植物が生長する点など、様々な要因がある為です。単に美しい庭ではなく、防犯面を考慮したり、手入れ管理を簡単にするなど、最初のデザインの段階でしっかりと計画を立てて庭づくりを始めてください。

・日あたりや風通しを部分部分で確認しデザインする
・庭木や草花の成長を考慮したデザインにする
・手入れが簡単な庭木を選ぶ
・防犯の面から計算されたデザインにする。
・隣家の景観と調和するデザインにする。
・庭からだけでなくリビングからの景観も考慮する
外構花壇
<デザインの最初は、まずは庭の陽あたりや風通りを確認>

庭づくりを始めるのに、いきなり自宅の庭に気に入った樹木を無造作に植える方は少ないでしょう。多くの方は無意識のうちにも大まかなガーデニング・デザインを頭の中で行なっているはずです。しかしそれは明確な完成形がある訳ではなく、思いつきの範疇であると失敗したり後悔する結果となります。

庭の中には一日中陽のあたる場所もあれば、何時以降は日陰になる・常に日陰・・といった場所があります。庭木を植える場合には成長に影響しますし、風通しが悪ければ木製フェンスなどは腐りやすくなります。このようにガーデニング(庭造り)をデザインする前に環境確認は非常に重要になってきます。
さらには庭木が成長して隣家にはみ出さないかなども考慮し、植える木の種類や位置も慎重に考え庭をデザインする必要があります。
ガーデニング/庭・デザイン・スケッチ
<ラフスケッチで庭のデザインを描いてみる>

庭造りでは、まずは大まかな庭の形をイメージします。その時には、直線よりも曲線をイメージし、アイデアを膨らませながら、ざっくりした配置(広場や花壇など)を考えます。大まかな庭への配置のイメージが出来たら、今度は一つ一つのパーツを素材や高さまでデザインしてみると良いでしょう。
ちなみに、ここではアイデアをメモしておく程度でも構いません。大切なのは、Webや実際のモデルルームなど様々なデザインの庭を数多く見て、DIYできそうな“候補”を記録しておくことです。
ガーデニング/庭・デザイン平面
<庭全体の平面図を作る>

我が家の場合、ラフスケッチの後に(庭のテーマというほど大げさなものではありませんが)全体のバランスや完成後の維持管理を考えて平面図を描いてみました。
ガーデニング・デザインなどと言うと“大げさ”に聞こえますが、要は自分の頭の中でイメージしたデザインを、できる限り分かりやすく描き、整理してみれば良いのです。
庭の中で陽あたりの良い場所に花壇や菜園を決め、木陰を楽しみたい場所にシンボルツリー、さらに隣近所や道路からの目隠し効果を考慮して大体の庭木の位置を考えます。本来ガーデニングでの庭デザインとしては、あと隣家の庭木とのバランス(隣家の木も自分の庭の景観に取り入れる)も考えたいところですが、我が家の場合は新築当時は隣にまだ家が建っていませんでした。
庭の維持管理を考慮したガーデニング・デザイン
<デザイン通り最初から全てを施工しない>

庭木もそうですが花々も全て生き物ですから、どんどん形を変えて成長していきます。植えたばかりの庭木も2年もすれば想像以上に縦にも横にも広がりますので、デザインは“成長”を考慮して植える位置を決めます。なので、最初から全部を決めず、徐々に増やしていく方が得策だと思います。
また、庭木を植えれば剪定や落ち葉掃除なども必要ですし、ウッドデッキを施工すれば塗装などメンテナンスが増えてきますので、ガーデニング・デザインでは「時間経過」も考慮する必要があります。
言い方を変えれば、「庭の成長」していく状況に応じて柔軟にガーデニング・デザインを変更する“勇気”も必要ということになります。
隣家との関係も考慮した庭ガーデニング・デザイン
成長した木が隣家に広がってしまったり、高く生茂った木が隣家に日陰をつくるなど、近隣にも配慮してプランを立てたデザインにする必要があります。

一方で、庭の景観は自分の家にある庭木だけででなく、隣家の木や壁も含めて景観となりますので、それらを含めてバランスをとる必要があります。ガーデニング・デザインでは自宅の庭と、その背後に広がる景色を総合的に取り入れ、積極的にそれらを利用することを考えられればベストなのです。
デザインを維持できる資材
<ガーデニング・デザインに合わせた資材を選ぶ>

ガーデニング・デザインで失敗するのは「作っている時」だけでなく「作った後の維持」の段階が多くなります。植物は何年もかけて横に/縦に広がり、剪定などメンテナンスが欠かせませんし、常緑樹と針葉樹とでは季節によって景観も変れば落ち葉の掃除など庭仕事の量も変ります。資材類はデザインや色合いだけでなく耐久性を考えて購入します。

【 プライバシーが守れるガーデニング・デザインとは 】

カナメモチ

<常緑樹で生垣>

ガーデニング・デザインの目的は庭の見栄えや樹木・草花の管理だけではありません。庭は他人からの目にさらされる場所ですから、自分や家族の空間としてプライバシーを守る手段を講じなければなりません。その時、フェンスだけを張り巡らすよりも樹木の生垣をつくり目隠しをする方が外構として温かい雰囲気になります。勿論、定期的な刈り込みなど手入れが必要ですが、ガーデニング上の美しさだけでなく防犯、防風の役目を果たしてくれるのです。(※ブロック塀などのように手や足をかけてよじ登れませんので、デザインだけでなく実用性も増しますよ)
生垣に向く庭木
生垣に植える庭木はデザイン性もそうですが、“実用性”も考慮すると良いでしょう。もともとプライバシーを守る目的が主であるならガーデニング・デザインとしても、見た目以上に植えた後の効用を庭木選定の項目として考えるべきです。
・冬になっても枯れ落ちない常緑樹
・葉が密生する樹木
・病害虫に強く、薬剤散布をしなくても大丈夫なもの
<フェンスにつる草を絡ませる>

我が家のフェンス部分は土の部分が少なく樹木を植えるスペースが無いので、ウッドフェンスにつる草を絡ませて目隠しにしています。樹木ほど幅を取らないし、全体の形も(つるを自由に誘引することで)目的にあわせ自由に形成したデザインにできるので非常に便利ですよ。
防犯面を考慮したガーデニング・デザイン
上記のプライバシーを守ると相反する話ですが、防犯面を考えるとある程度葉が密生せず、多少透けて見える植物を道路や隣家との境に植えるよう、庭木の配置をデザインすることが必要です。
高い塀や密集した樹木、または生茂る蔓草をフェンスに絡ませるなどすると、プライバシーは守られるものの(空き巣など)防犯面では弱いデザインになってしまうからです。

【 日陰の庭の対策もデザインに含める 】

陽あたりの悪い場所
ガーデニングを実践していて問題なのは、必ずどこの家庭にもある日陰部分ですよね。我が家は幸い南向きの土地なので、ちょど日陰は家の裏側ですが、時間によっては庭先であっても隣家の影になる部分もあります。そのような場所の改善や装飾もガーデニング・デザインの重要な役割の一つです。
<日陰に強い庭木や草花を選ぶ>

日陰でも育つ植物ってのは意外とあります。庭だけでなく通路や建物の裏など土地が狭い場所には樹木中心でなくても砂利を敷いたり、飛び石を置いたりと色々なアレンジを施した庭にするのも良いでしょう。

和の植物には逆に日陰を好むようなものもありますし、サマースノーなどの薔薇は陽あたりが良くない場所でもスクスク育ってくれますよ。(左写真の)アジュガも日陰に強い植物で、春になると花を咲かせます。我が家ではウッドフェンス裏の日陰部分に植えていますが、花壇の縁取りなどに利用しても面白いと思います。

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