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【 カンナの使い方(2) 】

Cカンナの持ち方

カンナ削りは、板の表面をなめらかにする「平面削り」と、木端けずり/木口けずり/面とり(角を落とす)が基本です。

平面けずりは両手で、木端・木口けずり、面とりは片手でカンナを持ちます。
両手で持つときは、左手でカンナ刃と台頭をしっかり押さえ、右手で台を押さえますが、指が台の下端から出ないように持ちましょう。

左足を一歩踏み出し、前傾姿勢をとって大きく動けるようにします。腕の力だけでけずるのではなく、からだ全体を使い、腰でリズムをとりながらカンナをひくようにします。こうすると均一な力で削れて、疲れをあまり感じません。
D平面けずり

カンナがけの中では一番難しい作業ですよね。
基本は、はじめに木材の順目をよく確認してから、カンナを木口の前へ運びます。木口に刃先をあててから、木材にカンナを押しつけるようにして引いていきます。
削りはじめた時は、台頭が下がりやすいので、右手に力を加えるようにし、反対に、削り終わりは台尻が下がりやすいので、右手の力を弱めるように行なうのがコツですよ。

※削り終わりから、また削り始めの位置へ戻すとき、カンナの台頭は板につけたままで台尻を少し上げて返すようにすると、カンナの角で材料の上の削りクズが掃除できます。
E逆目削り

節のある板や、順目と逆目がまじっている木材を削るときは、どうしても逆目削りをしなければなりません。

以下の点に注意して作業しましょう。
◎必ず二枚刃カンナを使う。◎刃先をできるだけ少なめに出し、裏金は刃先すれすれまで近づける。
◎木目を斜めに横切るようにしてけずる。
Fカンナの置き方

大工作業中、カンナをしばらく使わないときは、必ず横向きにして置くのが鉄則です。
刃先を下に向けて置くと、板や作業台の上にあるクギや他の金物で刃を傷めてしまうからです。

【 カンナの選び方 】

カンナの規格寸法は身幅でいいます。平カンナで55ミリ、60ミリ、65ミリ、70ミリなどがありますが、DIY初心者の日曜大工では55ミリか60ミリのものが扱いやすくおすすめです。
刃の善し悪しの見分け方 カンナは、当然のことながら「刃のよいもの」を選ぶにこしたことはありません。なにしろ「刃がよく、しかもよく研いであるカンナ」に勝るものは他にないのです。

カンナの刃は地金に鋼が合わされています。この合わせ目にキズが無く、鋼は青く澄み、地金は鈍く光るものが一応の目安となります。

【 カンナの手入れ 】

カンナ刃のとぎ方 カンナ刃をとぐとき、注意すべき点は、
C刃の角度を25度に保つ、
◎刃先を直線にする、
◎中心線に対して刃先を直角にする
・・の三点となります。

次に刃のとぎ方ですが・・右手の人さし指を刃にあて、ほかは刃の頭をしっかり握ります。
そこに左手の人さし指と中指を添えて、水をつけた中砥石に刃先を密着させます。
上半身を前に傾け、前に押すときに力を加え、手前にもどすときは力を抜きます。

砥石は平らなものを使い、力は左右均等に加えるのがコツです。しばらくして、刃の裏から先へ指でなでて、ひっかかる感じ(刃先の返り)がしたら、仕上げ砥として、刃先の表と裏を交互にといで、刃先の返りが取れるまで行います。


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