【 初心者でも育てやすい庭木の種類 】 |
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初心者に限らず一般的に庭やガーデニング・デザインを考えるとき、(庭木には落葉樹と常緑樹がありますが、)普通、シンボルツリーには季節を感じることができる落葉樹を選択するのが一般的なようです。ただ落葉樹だけを植えると冬には枝ばかりの庭になってしまうので“配合”を考えなくてはなりません。常緑樹は生垣など目隠しにしたい庭の部分に植え込むようにし、種類と目的にあったガーデニングとしての全体バランスを考慮したいものです。また、植え込みの場所によっては隣家にはみ出してしまう恐れもありますので、枝の広がり具合も庭木の選択基準に入れるべきです。
※写真は新築当時に植えていたモチノキですが、いつからか実をつけなくなり葉も枯れてしまったため今は撤去してしまいました |
ガーデニングでの庭木選定ポイント |
庭木の選び方にも好みや雰囲気、価格、育てやすさ等いろいろありますが、初心者の方でも選定の際に基準にしていただきた点をいくつか紹介してみましょう
・木漏れ日の場所など目的・イメージ・場所で庭木にを選ぶ
・シンボルツリーを決める
・シンボルツリーの周囲を彩る木を決める
・常緑樹と落葉樹のバランスを考える
・植木の当初だけでなく、数年後の成長速度/広がりを考慮して庭木の種類を選択する(※ガーデニングの将来をデザインしておく) |
庭木の中のシンボルツリー |
特にシンボルツリーは家族または家の記念樹になりますので、慎重に決定したいものです。ただこのシンボルツリーというのは、新築当初=多くのガーデナーも初心者の頃に植え込むものですから、意外と失敗することも多いのです。 庭木の選定だけでなく、植え込みも(枯れたり後で邪魔にならないよう)場所にもこだわりたいところですね。ちなみに我が家では外からだけでなく、リビングからの景観も重視して決めましたよ。 |
ガーデニング初心者でも とても育てやすい庭木/種類-1
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<ハナミズキ>
我が家のシンボルツリーはハナミズキです。春には白い花を一面に咲かせる樹木で、季節によって表情が変り四季を感じることができます。陽あたりと水はけさえ良ければ病気にもならずスクスクと育ちますので初心者にもおすすめです。
※ハナミズキの詳細はこちらに掲載しています |
ガーデニング初心者でも とても育てやすい庭木/種類-2
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<シマトネリコ>
枝の伸び方が大変綺麗なので我が家では隣家との境に近い場所に植え、リビングからの景観を最良にしているのですが、実は成長がかなり早く“剪定”が欠かせません。大きくなると18mにもなるそうですので、毎年大掛かりな枝伐りに追われていますね。 ただ、剪定に不慣れな初心者の方でも「枝葉を切り過ぎても枯れることなく、生長も早い」ので安心して植えることができる庭木です。
※シマトネリコの詳細はこちらに掲載しています |
ガーデニング初心者でも とても育てやすい庭木/種類-3
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<ジューンベリー>
葉は密に茂らないので木漏れ日をつくるには最適ですし、なにより(その名の通り)6月には赤い実を沢山つけるので、子供はいつもその時期を楽しみにしています。ベテラン、初心者に関係なく「果樹」というのは庭に“四季の訪れ”と“収穫の楽しみ”を与えるものなので、1〜2本程度植えてみるのも良いでしょう
※ジューンベリーの詳細はこちらに掲載しています |
ガーデニング初心者でも とても育てやすい庭木/種類-4
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<オリーブ>
枝のしなやかさ、葉の表裏の色合いバランス、どれもみな素敵な庭木で、ある程度大きくなければ迫力がでない木です。小さな苗木は安価なので初心者にも人気ですが、そこから大きく美しく育てるのは難しいです(※大きくするのは簡単ですが、美しい枝ぶりに樹形を整えるには初心者にはハードルが高いと思います)。育ちも良いのですが、放っておくと“自由奔放”に伸びまくるので剪定も重要になる木だと思いますので、シンボルツリーとして形良い庭木にしたいなら、特に初心者は“あらかじめ大きく育っている木”を購入された方が無難ですね。 |
ガーデニング初心者でも とても育てやすい庭木/種類-5
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<ライラック>
小さくても頑丈な枝ぶりで、存在感のある庭木です。水はけがよく、肥えた土なら土質は特に気にせずとも良く、耐寒性も強いので初心者にも安心して育てやすい木だと思います。
※ライラックの詳細はこちらに掲載しています |
ガーデニング初心者でも とても育てやすい庭木/種類-6
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<ヤマボウシ>
乾燥が苦手な木なので西日があたる場所を避けて植えてやればスクスク育つ庭木です。また、ヤマボウシは放任しても樹形は整う庭木なので、ほとんど剪定しなくても大丈夫で、まさに初心者の方でも絶対失敗しないシンボルツリーになります。
※ヤマボウシの詳細はこちらに掲載しています |
【 薬剤散布 】 ※初心者ガーデニングには少しハードルが高い庭木の薬剤選び |
庭木が病害虫の被害にあった時 |
ガーデニング・デザインで一生懸命考えて配置し植えた庭木がある日病気になったら・・・早め早めの対応が被害を最小限に抑える最良の手段です。ホームセンターで市販されている薬には病気や害虫によって各種の薬剤がありますので、初心者は店員の方に相談するなどして、植物の種類を確認して適切なものを購入しましょう。 毎年、同じ時期に同じ病害虫の被害にあうようなら、少し前の時期から薬剤散布するようにします。 |
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一旦植えた庭木が完全に枯れてしまうと、そのままでは危険なばかりか、他の庭木にまで広がる可能性もありますので、早めに対処が必要です。
我が家も何本もの庭木を枯らしては、新しくガーデニング・デザインを見直して、あまり違和感の無い木を植えたり・・新たにレンガなどでオブジェを造ったりしています。 なかなか初心者ガーデニングでは難しいことも多くて、うまく行かないことだらけですが、そこがまた魅力なのだと思いますね。
※左写真の木は新築時に植えていましたが、今は枯れてしまいました。 |
薬剤が効かないのは? |
ガーデニング初心者がよく陥りやすいのが「薬剤が効かない」というものです。これは基本的に病気の種類を誤っていたり薬剤を誤っていなければ、「もともと害虫や病気ではなかった」という原因の方が多いためです。肥料の過不足、土の微量要素の不足、高温や多湿による障害など少々初心者には見分けがつきにくい生理障害などもありますので、注意深く観察するようにしましょう。 |
形態の異なる薬剤 |
ホームセンターで売られている薬剤にはスプレータイプのものや、同じ名前なのに乳剤などガーデニング初心者にとって迷ってしまうものがあります。基本的は“使用する範囲”や“栽培している量”によって購入する際にどちらのタイプが良いかを考えます。また、粒剤など固形のものは、土に溶けた後で根から吸収され茎や葉に行き渡るので予防的に使用できます。 |
スプレー、噴霧器の利用法 |
液体の薬剤は必ず表記してある希釈倍率を守って薄め、スプレーなどで散布します。ガーデニングでの害虫予防では(特に広範囲の場所には)特に噴霧器での薬剤散布が一般的です。初心者は下記のことを参考に薬剤散布してくださいね。
・あらかじめ前もって近隣の家に知らせておく ・肌が露出しない服装をし、散布作業後は着替えてよく手や顔を洗う ・無風の日の朝か夕方に行なう ・数日は雨が降らない日を選び、散布前にあらかじめ水やりを済ませておく ・洗濯ものを取り込んでおく |