TOP PAGEDIY TOP>(レンガウォールDIY)水の流れる音を2

【 手作りで素敵なDIYレンガウォールの作り方 】

ビオトープと言うのはおこがましいですがDIY初心者の私が手作りした、一番上の壷から中段の受け皿を経て、大きな瓶のような壷に水が流れ落ちる素敵なレンガウォールの作り方です(循環式)。
設置場所の土台DIY <作り方ー1:土台>

小型のレンガウォールDIYで造ることにしました
花壇の中に最初に全体の大きさを決定し、土台部分にレンガや平石を設置しました。実は最も気をつかったのはこの部分でして、「あとで大きな壷(一番下の受け皿)を置くための土台」はレンガを並べたりすると“水平にモノを置けない”=“グラグラする”可能性があるため、最初からあらかじめ大きめの平石を購入し、それを水平に固定することにしました。
<作り方ー2:土台の水抜き>

レンガウォールの背面の目立たないところに外部へ繋がる空洞を造ることにし、これによって雨降りの日に土台部分に水が溜まらないようにしています。
DIYレンガ積み途中 <作り方ー3:レンガ積み>

下の受けには大きな壷(・・穴の開いていないタイプを探すのが意外と大変でした)を置き、レンガを積む高さを現物で測りながら作業しています。
固定用フック <作り方ー4:壺の転倒防止>

壷の高さまでレンガを積んだところで、ステンレスのフックを2箇所に挟み込み、またその上にレンガを積んでいきます。このフックは、オシャレなチェーンを購入して、チェーンで壷を固定させるための工夫です。これで台風などの強烈な風が吹く日でも壷が転倒することがないので安心です。
現物で測る <作り方ー5:落ちる水の位置測定>

(一番上に設置する予定の壷から)真ん中の受け皿(自作)へ、それから更に一番下の大きな壷へと段々と水が落ちていく仕組みなので、モルタルで固定する前に何度も実際に水を入れつつ“落下する流れや位置”を確認しています。
水を循環させる仕組みの場合、強い風が吹く日であっても(風で流されて外へこぼれないよう)確実に下の受け皿や壷に水が落ちていく必要があります。風のある屋外に設置する場合、少しずつでもこぼれてしまうと半日も経たずに水枯れが起こるための対策です。
穴開き壷 <作り方ー6:最初に水の出る壺設置>

一番上の小さな壷も、目立たないようにフックと真鋳の針金で固定しています。


水を循環させているので当然裏に穴を開け、そこからホースを入れています。
「陶器の穴あけ」には木工用のドリルを使うのですが、そのまま作業すると割れてしまう可能性があるので、あらかじめ穴を開ける箇所全体を水に半日程度浸しておきます。そうすることで、ドリルをあてても壷が割れることなく作業できるのです。

【 DIYレンガウォールの作り方(続き)細部の工夫 】

ビオトープDIY全体 <作り方ー7:水が循環するウォール>

小さな水中ポンプで水を循環させ、一番上の小さな壷から徐々に水が落下するレンガウォールDIYの完成です。
・・水の流れる音がして癒しの空間になりますよ。
受け皿もDIY作品 最上段の壷から水が落ちてくる四角いレンガ調の受け皿は、実は東急ハンズで購入した「樹脂粘土」を使って自分で成型して造ったものです。自作のパーツなので、全体の大きさに合わせて造ることが可能なのですが、乾燥させた後でも大量の水には弱いようでしたので、車修理用のパテを購入し樹脂粘土の上からコーティングしてから塗装しました。
DIYレンガウォール完成像 循環水の出口となるレンガウォールの一番上の壷から水が出てくる部分は、透明のホースを内側から針金で固定しています。
レンガウォールDIY 蚊などの発生を防ぐため(こちらには金魚ではなく)磨いた10円玉を数枚入れてあります。実は10円玉の“銅”が、そうした蚊などの発生を防止する働きがあるそうです。ちなみに10円玉を磨くにはコカコーラなどの炭酸飲料に一晩浸けておけばピカピカになります。
鉢置き レンガウォール横のスペースには装飾も兼ねて、四角いレンガを円形に配置し、鉢置き台を造りました。単純にレンガを並べただけですが、全体的なバランスとしてのアクセントにもなっていると思います。
レンガウォールDIY完成像2
レンガウォールDIYを終えて 水が流れたり・湧き出てきたり・滴り落ちる庭用の仕組みは沢山あります。ただどれも共通しているのは、最下段に溜まった水をポンプで吸い上げ、上から幾つかの皿を経由して下へ下へと流れていく・・という構造で、その幾つかの受け皿をどう作るか、その作り方に一番苦労するものだと思います(・・実際に私もそこに一番苦労しました)。単純なように思えますが、完成当初にはちゃんと流れていたはずの水が、落ち葉一枚の目詰まりで枯れてしまったり、夏に発生する藻などで詰まったり・・排水部分の水の垂れ方が変わっていったり・・と日々発生するトラブルに応じて対策を考える必要があり、後日のメンテや修正作業が欠かせなくなります。
でも、でもこの“動きのある空間”は間違いなく自分の庭にとって最高の演出となり、最愛の作品になろうかと思います。
レンガウォールによって「動き」と「音」を庭に加えることができ、(今でも時々メンテが必要な時もありますが、それも含めて)作って良かったと思えるのでした。

【 手作りレンガウォール後日の補修作業DIY 】

レンガウォールDIY完成後しばらくしてから樹脂粘土が柔らかくなってしまいました。どうやら完全な防水性能はないようで、長年の風雨と流水によって徐々に硬化していた表面が削り取られていたらしいのです。
知人に聞いたら「プラモデル屋さんで売っているエポキシパテなどを使えば、完全に硬化した後はヤスリがけできるほどで、粘土のように成形も楽だ」ということでした。

今回の補修では100円ショップで透明の容器と透明のホースを購入し、ハンダを使って穴を開けたり・・容器を溶かしながらホースと接合させたりし・・完全防水の処理を行いました。
(1)は、透明のポリ容器に端に穴を開けて加工しました。

(2)は、透明のホースをナナメにカットし、勢いよく壷に水が注がれるようにしました。


もともとあった容量に収まるサイズの透明容器を100円ショップで調達しました。その四隅の一つにハンダで溶かしながら穴を開け、排出口で繋げています。
もちろん、容器がピタリとはまる大きさのわけはないので、隙間にはモルタルを積め、その上からペンキで着色しています。




排出口には透明のホースを(前述の)透明容器と接続し、その上からやはりモルタルとペンキで装飾しています。接合部分はハンダで溶かしながら透明容器とホースを繋ぎます。

ここの部分の注意点はズバリ「水切れ」の良さです。流れ出てくる水が垂れてしまうと、下の壷に落ちずにレンガウォールの壁側にしたたり落ちてしまいます。ヤカンのお湯が勢いよく注がれるように、水切れの良さを何度も確認しつつ調整してから最終設置するようにしましょう。

【 後日の補修作業DIY(2):コーキングで防水 】

など水回りの防水処理って意外に大変ですね。
前ページで施した防水処理にもまだまだ“穴”があり、カンペキ!と思っていても徐々に・・徐々に・・レンガウォール池の水が減っていくのです。

原因はもちろん「水漏れ」で、(上段から水を落下させるような今回の仕組みでは)ある程度広範囲に防水処理をしておく必要があるようです。
今回は防止処理の強い味方:コーキング材について紹介してみましょう。
DIY作業での防水処理といえば定番とも言える「コーキング材」の使用になるでしょう。簡単にいえば防水用のセメダインであり、ホームセンターなどで安価に売っています。

材と材の隙間に補填するペースト状の接着剤ですので、(ある程度硬さのある分)成形していくのも簡単で初心者でも扱いやすいかと思います。


コーキング材の使い方ですが、これは単純に(セメダインのように)握って絞り出すような仕組みではなく、専用のコーキングガンと呼ばれる器具に取り付ける必要があります。
コーキングガンにセットすると、後ろからバネの効いた固定金具で中の液がスムーズに(レバーを握るだけで)目的の箇所へ注入できるようになります。※このコーキングガンが無いと、中の液を押し出すことが困難です。
防水処理をほどこしたい部分にコーキング材を注入し、(今回はそこへ後から)小石を並べて水受けの大きさを拡大しています。
また、コンクリートむき出しだった部分にもコーキング材を薄く敷いて、大きな一つの容器のようにに加工しています。
コーキング材の硬化ですが、表面はスグに始まり半日もすれば皮膜を形成していますが、ある程度内部まで硬化するには最低でも24時間は必要になります。
もちろん、大量に施して厚みがある場合には、1週間〜2週間といったかなり長い時間が必要です(※それでも内部は完全に硬化してしまう性質のものではありません)。



【 その他レンガウォール関連の参考先リンク 】

魅る魅るガーデニング 巨大で素敵なデザインのレンガウォール製作過程が掲載されています。
Yes My house コンクリートの壁にレンガを積んでのレンガウォールです。写真を拝見するかぎり庭の雰囲気も格段にアップされているようです。