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【 初心者ガーデニング:まず、芝生の庭を考える 】

我が家の場合は家を購入してしばらく、全くの初心者だった時にとりあえず芝生を一面に張っていたものの、デコボコだったり・管理が面倒だったり・・で結局やめてしまったのですが、「広い芝生の庭に寝そべって・・」・「ゴルフのパターの練習もしたいし・・」と、ガーデニングでは絶対的な人気を誇るのが「芝」ですよね。


今思えば、ちゃんとした下準備をし、正しい植え方張り方や管理をマスターすれば、きめ細かく美しい庭も維持できたのになぁと思います。
芝庭のメリット

そもそも芝生のメリットとは何でしょう。

ただ単に西洋風で格好が良いというだけでなく、芝庭の効用は実はいろいろあるんです。


1)土のままや砂利を敷いた庭にくらべて、冬は暖かく、夏は涼しい

2)霜柱やぬかるみを防ぐ

3)雨風で庭の土が飛んだり、家屋にはねたり、流れたりすることを防ぐ
適した環境 せっかく綺麗に植えた芝生も、その成長に適さない場所では綺麗な状態を保つことができません。


綺麗な状態を保つには、その芝にあった環境かどうかがポイントとなり、芝が元気であれば、病害虫にやられても復活が早く、雑草が生えても負けずに生長していきます。


1)陽当たりが良いこと

一般的に芝生は太陽の光を好みます。逆に陽当たりが良くないと、生理障害を起こしやすくなります。


2)植える庭の状況がよいこと
水はけがよく、水もちがある程度ある庭であれば芝生は元気に育ちます。土中に微生物がいて、肥料となる成分がある程度保てる場所であれば最適です。


3)植える場所自体が、もともとその生育に適した場所であること

芝生はもともと高温多湿が苦手です。生育に適した温度は日本芝と西洋芝では多少違いますし、適温を超えると生理障害を起こしやすく、それ以下になると休眠に入ります。
ですので、日本の気候では、夏は高温、冬は低温と気温の変化が激しいので、ある程度の管理が必要となる点を心してください。
植え方を考えるということは、施工方法だけでなく、そもそも適した環境にあるかの見極めと、そうでない場合の対処(土壌改良など環境の整備、または芝生とは別の選択)なども同時に考える必要があります。
さらに言えば、一旦植えた後の維持管理(手間や費用)など、意外と初心者には想像し難い作業も待っていますので、よくよく考えてから取り組まれることをお勧めします。

【 代表的な芝生の種類 】

一言で芝生といっても様々な種類があり、その性質も異なります。

育てやすい種類もあれば、外見的にも美しい種類、雑草や病害虫に弱い種類など、庭や風土の環境にあったものを選ぶことが大切です。
ホームセンターで多く販売されている芝生といえば日本芝という種類のものになります。

日本芝は夏の高温にも強いのですが、冬は生育が止まり葉を枯らします。

ただ管理が楽で、はり植えするだけですみ、種まきの必要はありません。

刈り込みもあまり頻繁にする必要がなく、一般家庭の庭園向きの芝といえます。



ゴルフ場などで使われる芝は西洋芝で、年中緑に茂るのが特徴です(日本芝とちがって草がやわらかく、冬場も枯れることがありません。)。

ただ夏の暑い時期は生育に適さず春先の気温が適温なので、夏の高温や冬の低温に生育が期待できません。

また、種をまく必要があり、刈り込みも頻繁にしなければならず手間と維持費が多くかかります。



このように庭の環境(寒冷地や暖地など)によって植える芝も検討する必要があるのです。
コウライシバ(日本芝)
庭造りで最も一般的な芝生です。

葉の間隔が狭いのでキメ細かな美しい芝生の庭が出来上がります。
乾燥にも比較的強い芝生ですね。
ノシバ(日本芝) コウライシバと同じような性質の芝ですが、葉の間隔が少し広く、比較的冬の寒さにも強いようです。
ブルーグラス(西洋芝 北米を代表する芝生で、葉の色は濃く美しいのが特徴です。

夏の暑さには比較的強い芝生です。
ベントグラス(西洋芝) ゴルフ場でよく使われる芝生で、キメ細かく密で柔らかい芝生です。

病害虫に弱いので家の庭には実はあまり適さない種類の芝です。
一般の庭では高麗芝を張るのが普通 前述の通り、芝の種類を大別すると、西洋芝と日本芝になりますが、一般的な家庭の庭には殆ど日本芝が張られます。
ゴルフのような景色を一緒に楽しむ場所では一年中・冬も青々としている西洋芝を使いますが、夏の暑さに弱いという欠点があり、一般家庭には勧められません。
これに対し、日本芝の中の高麗芝という種類は、寒冷地以外ならほとんどの場所で育ちます。このため、現在では最も幅広く利用されています。
難点は、冬になると枯れることですが、手入れのしやすさからいっても、自分で張るのならばこの高麗芝がお勧めです。
現在販売されているのも、ほとんどがこの種類となっています。

芝は、陽あたりを好む植物です。
一日に最低でも4〜5時間は日照が必要です。庭木の下などにも張っている例を見かけますが、ほとんどの場合では育たないと考えてよいでしょう。
もちろん、建物の陰になるところや、塀の近くなども同様です。

また、排水のよいことも条件となります。雨が降ると水たまりができるような場所は、芝には不向きです。



【 芝を張る場所の整備 】

張る場所は全面に土づくりが必要 芝を張る場所が決まったら、芝を張る1週間くらい前までに土づくりをすませておきます。

一般的に芝張りの適期は、3月下句から5月下旬です。
このころに張ると、梅雨明けまでにしっかりと根づき、夏の高温多湿の環境にも傷まないからです。
9月中旬から10月上旬にも張れます。


深さ30p程度まで充分に掘り起こし、小石や木の根などを取り除きます。
そこに堆肥を3.3uあたり約2s、化成肥料と消石灰をそれぞれ200g施し、よく混ぜます。

最後に、芝を張る場所全体の中心部分がやや高くなるように整地し、表面をならしておきます。土がふかふかしすぎるとよくないので、板な…どで少し突き固めておきます。

【 庭に芝生を張る/植え方 】

芝生を張る季節ですが、春から初夏にかけてホームセンターに芝の苗が多数出回りはじめますので、その頃が適期ということはお分かりいただけるでしょう。

もちろん芝の種を蒔いてはじめから育ててもいいのですが、一般に販売されているマット状になった苗を全面に張っていく植え方の方が、特に初心者には簡単で仕上がりも綺麗・早く完成するのでおすすめです。


芝張りの適期は、コウライシバなどの日本芝の場合は3月〜5月、次に6月、そして、9月後半〜10月です。

※西洋芝は、ちょっと違っていて秋に種蒔きをします。



庭に芝生を張る前には、その場所(床土)をしっかりつくっておかないと、いくら良い芝生でも枯れてしまいます。


普通の庭地として整地されているところなら必要ありませんが、造成地などでまだ荒れたままの場合、芝はりの前に土台づくりから始めます。

掘り返したとき、赤土が出てくるような場合(酸性土質)は、石灰分を混ぜて土を中和させ、また砂地には粘質土を加えてやります。


踏みならしは、土を盛り上げてからすぐにせず、数日間放置したあとでやります。これも、凹みが残らないよう全体を十分平らにし、芝をはったあと降雨などで水溜りができないようにします。
植え方手順その1 <芝生の植え方/張り方:手順-1>

30p程度庭を掘り返し、雑草の根・石などを綺麗に取り除いてください。

※こうして掘り起こした際には、保水、保肥、通気性のよい土かどうかを調べ、必要に応じて腐葉土などを混ぜ土壌改良すると良いでしょう。
植え方手順その2 <芝生の植え方/張り方:手順-2>

掘り起こしてデコボコになった庭を丁寧に整地をした後、マット状になった苗を全面に張ってください。

※整地には大きな木片があれば、それを使い可能な限り平面状態にします。また、その際に“水平器”があれば「水はけ」を考慮し、排水の方向へ若干の勾配をつけてやればベストです(※せっかく芝をはっても、水はけが悪いため、雨があがって二、三日してもまだ芝がジクジクしているようではなんにもなりませんし、根ぐされの原因にもなります。

よほど水はけの悪い庭の場合は、基礎づくりのように地下に砂利の層をつくりますが、普通の庭では、地面にわずかな勾配をつけて排水溝に雨水を導くようにし、さらに地面の凹凸をなくしておきます。)。


芝生を並べる際には、隙間なく並べると早く芝庭が完成しますし、隙間をあけて並べれば時間がそれだけかかることになります。また、端の形などは自由に庭の形に合わせて切り込んでも問題ありません。

芝は、置いていくだけではなく、位置を確認したら、板で叩くなどして表土と根がよく密着するようにします。
何度もはがしたり置いたりすると根を傷めることになりますから、位置決めは慎重にしてください。
植え方手順その3

<芝生の植え方/張り方:手順-3>

目土をかける
※芝生は、生育旺盛になると根が生長していきます。そうすると根茎の節から不定芽や不定根をどんどん出して繁殖していきます。

そこで、上から適量な土をかけて、根を保護し、伸長を促すのが「目土」です。

※さらに、目土作業を行なうことにより、土地の凹凸を無くすこともできるので、、目土作業は非常に重要となります。

※コウライシバなど、日本芝の目土の適期は、6〜7月、もしくは3月です。
作業の後は、芝がしっかり根づくまで踏み込まないようにします。だいたい1一ヶ月程度かかります。

【 芝を張る方法:一般型と節約型 】

芝は、ふつう、37〜38px15pに切られたものと、37〜38p×30pに切られたものが販売されています。
それそれ約18枚、9枚で1束になっていて、2束で3.3u(1坪)の広さが張れるようになっています。
しかし、これは、一般的な「目地張り」と呼ばれる張り方をした場合の計算です。

芝を並べるときに、3〜5pのすき間をあけるやり方が目地張り。そのほかに、「べた張り」と「市松張り」と呼ばれる張り方があります。
べた張りは、すき問なく張るやり方で、すぐに芝庭が完成します。ただし、匍匐茎が伸びていく余地がないため、寿命が短くなるという欠点もあります。
これに対し、市松張りは市松模様に張っていくものです。完成するまで(すき間が埋まるまで)1年以上かかりますが、芝の量は大幅に節約できます。どの方法がよいかは一概にはいえませんが、急いで芝庭を完成させたければべた張り、費用を節約したければ市松張りを採用し、それ以外は一般的な[地張りが適当です。

芝を購入するときには、必要な量よりも少し多めにします。束ねてあるために中が蒸れて黄変しているものがあるかもしれませんし、束をばらしたときに崩れてしまうものもあるからです。

芝の購入時には、目土を一緒に求めておきます。目土は細かい土で、芝を張ったのち、芝の育成のために上からかけるときに必要となります。手人れのときにも使いますから、多めに購人しておいてもよいでしょう。


【 手入れ:芝生を刈る 】

マメな手入れと管理が美しい庭の維持には必要ですが、芝庭の場合には(その見た目とは逆に)少々面倒とも思えるくらいの作業があります。

芝は、のびすぎると刈りにくく、また丈ばかり伸びると土中に日光が入らず、傷みの原因になりますので、まめに刈ることが大切です。


刈り込み時期は4〜11月の間で、回数は月2〜3回(生育の激しい7〜8月は週1〜2回)程度です。


見た目もそうですが芝生を刈るという作業は、根元までしっかりと光を当て、生育旺盛な状態にする目的としても重要な作業なのです。

刈り込みによって通風、日照条件が良くなり、雑草や病虫害の防除にも役立ちますのでガーデニングとしても重要です。


※少ない面積ならハンディタイプの芝刈りバサミや刈り込み機で充分ですし、広い面積なら持ち手のついた刈り込み機を購入したほうが楽でしょう。

そうして生育旺盛な状態になったところで、施肥をして栄養補給をしてやることにします。

さらに、根茎が生長を促すため、目土をかけてやることも忘れないでください。
一般的にいって、12月〜翌年4月を除いて月に1〜2回のべースで刈り込みが必要となります。
生育の旺盛な夏場は、もっと回数をふやします。
伸びすぎてから刈ると手間がかかるばかりか、トラ刈りになってしまいます。

芝刈りは、スペースが狭い場合は芝刈りバサミを使って行なえますが、普通は芝刈り機を利用します。
手押し式、電動式、エンジン式がありますが、家庭では手押し式で充分です。
芝刈り機は、つねに一方向に均一に動かします。
芝刈り機では刈れない狭いところや縁石沿い、入り組んだところなどは、手バサミやエッジカッターを利用します。

芝の刈り高は、地表から1〜2cmとします。
刈り終わった芝のくずは、そのままにせず、必ず集めて処分します。

下段に述べるエアレーションを行なわない場合は、最後に、芝生が見え隠れする程度まで目土を入れます。
この作業によって、地面の凹凸がならされます。

【 エアレーション 】

エアレーション
根茎の生長とともに土中の環境が崩れるので、ときどきエアレーション(※芝生は年数が経つと、刈りクズが根元にたまったり、踏圧で床土が固まったりして、生育が妨げられます。また穴を開けることで芝生の根に空気を供給します。
それで空気が供給されると、微生物が活発になり古い根の分解を促進する効果があります。)をしてやることが、芝生を長い間健康に育てるコツになります。


こうして、目土入れや雑草とり、施肥など手を加えるだけで、きめ細やかな芝生の状態に変身させることができます。

※適期は6月、9月に月1回程度行なえばよいでしょう。
地中に空気を入れるエアレーション 芝を刈り込んだら、次にエアレーションと呼ばれる作業をします。

芝生の上を歩くなどの踏圧で地面が固まってきますから酸素不足になりがちです。
そのため、空気の通り道をつくるために行なう作業です。
ただし、刈り込み作業のたびに行なう必要はなく、芝の生育状況を見ながら、年に1回程度、4〜5月に行ないます。

エアレーション専用のローンスパイクという道具も販売されていますから、これを利用するのが簡単です。

約10cm間隔に、深さ7〜8cmの穴を芝生の全面にあけていきます。
最後に、全面に目土を入れます。
エアレーションの穴にもよく入れてください。

エアレーションだけの場合では、芝刈りのときほど厚くかける必要はありませんが、全面によくならしておきます。

その後しばらくは乾燥しやすいので、晴天が続くようなときは水やりを欠かさず毎日行ないます。

【 芝に生えた雑草を取る 】

当たり前の話ですが、芝生の庭であるならば必ず雑草が生えてきます。

見た目に問題があるばかりでなく、雑草が生えると、通風を悪くし、日照障害により、生長が衰えます。草取りをしないと、芝は草に食われてどんどん死んでしまいます。芝の根がまだ十分のびきっていない時期には、手で根元からむしり取るとよく、芝根が育ってからは、除草剤を用います(初夏から盛夏にかけての晴天日に散布します)。

雑草とりは終わりのない作業で、気を抜くとあっとい間に雑草が増殖してしまいますので、こまめに根気よく作業していただき美しい芝生の庭を維持してください・・・これもガーデニングを実践するためには必要なことですから。
小さいうちに手で抜きとるのがベスト 雑草が芝生に生えると知らず知らずのうちに増えて、芝を弱らせてしまいます。

雑草対策で、最も簡単にして最大の効果をあげるのは「ただひたすら手で抜く」ということです。
狭い面積ならば、1〜2週間、長くても月に1回、少しの手間をかければ、それほど面倒ではありません。
もっとも、手で抜くにもテクニックがあります。
地表部に出ている部分を取り除くだけでは不完全です。根が残っていれば、生命力の旺盛な雑草はすぐにまた生えてくるからです。
カマなどで、根の部分から完全に取り除くようにします。

また、雑草にも多年草があり、地下に根茎を張ります。
この根茎が残っている限り、また生えてきますから、雑草が集中しているようなところではいったん芝をはがし、根茎から取り除く必要もあります。
このときには、芝生の刈りカスや、すり切れた葉、ゴミなども取り除いておきます。
薬剤を使うときは正しく安全に 薬剤を使い、雑草の発生を防ぐこともできます。
芝生が広くて手作業で抜くことができないなどのときに限って利用するとよいでしょう。

薬剤を使う場合には、芝生用の発芽抑制剤「シマジン」・「バナフィン乳剤」などを使います。

頑固な夏の雑草が発生する前の、5月上旬に芝生全面に散布します。
発芽抑制剤を利用する場合は、使用上の注意書きをよく読んで、正しく安全に使うことがポイントです。


【 病害虫の対策 】

芝生にも病気や害虫が発生します。
病気の症状はさまざまですが、結果的に芝の生育不良を引き起こしてしまいます。
主な病気の症状は次のようなものです。
春はげ症 部分的に芝の生育が不良で、その部分がはげたようになる病気です。

原因は二つあり、一つは病原菌によるものがあります。
これならば、殺菌剤をまくことによって生育がよくなるはずです。

殺菌剤をまいても症状が回復しない場合は、病原菌ではなく、芝の育て方そのものに原因があります。
この場合は、正しい張り方をしているかどうか、肥料は適切に施されているか、エアレーションをやっているかなどに関わってきます。

正しい管理を行なうことによって、生育は促されます。
雪腐病 積雪の多い地域に発生しがちな病気です。

雪が解けると芝生が枯れたようになってしまい、黒か褐色の小さい斑点が現れます。

芝が生育すると治ってしまいますが、そのままでは毎年発生します。
これを防ぐには、雪の降る前に市販の薬剤(「キノンドー」などの銅剤)を散布します。
さび病 葉に赤褐色の斑点ができ、そこから胞子を飛ばします。

殺菌剤(「ベンレート」「トップジンM」など)を散布して防除することができます。

・・・・このほかにもありますが、ほんとうは病気の発生前に予防することが大切です。
そのためには、まず、冬期に乾燥させないということです。
また、ふだんから日中に水やりを定期的に行なうことも大切です。
そのほか、雑草とりや定期的な刈り込みなどの管理を適切に行なうことも発生の防止につながります。

薬剤を利用して病気の発生を予防するには、その年の生育が始まる前の2月ごろ、「キャプタン」などの殺菌剤を全面に散布する方法があります。

【 芝生の三大害虫 】

コガネムシ 成虫は休長が約2cmで濃緑色などの光沢があります。
芝に被害を及ぼすのは幼虫で、芝生を徐々に弱らせてしまいます。
成虫を見つけたら、すぐに捕殺することが被害を少なくします。
シバツトガ 体長約1cmのガで、灰白色をしています。
被害を及ぱすのは幼虫で、新芽などを食べて芝生を弱らせます。
ヨトウムシ 体長約5mmの褐色のガです。
やはり幼虫が新芽を食い荒らします。

幼虫は越冬して特に、春に被害が大きくなります。

・・いずれも発生する時期は、温度が上界する5月上旬から6月で、その後も10月にかけて何回か繰り返します(コガネムシは種類によって違います)。

発生を見たら、早期駆除を心がけるのが第一です。
市販の「ダイアジノン粒剤」などの薬剤散布を行ないますが、使用説明書をよく読み、正しく安全に使ってください。


【 肥料を施す 】

肥料を施す 芝生にも肥料が必要です。
生育の始まる4月以降〜10月までは毎月1回の割合で肥料を施します。

園芸店やホームセンターなどでは芝生用の化成肥料が販売されています。
これを利用すると手軽です。1uあたり50〜60gというのが標準的な量かと思います。

日本芝は、4月、6月の刈り込み後に刈り込みによって養分を失うため、施肥をして養分を補充します。
これにより病害虫にも強くなるばかりか、土壌改良にもなります。
ただし、生長が遅いので少なめでかまいません。
逆に、生育の早い西洋芝は回数及び量を多めに施します。

どちらの芝生も施肥後は必ず水やりをして、肥料の粒が根元にいくようにしてください。

施肥は刈り込み回数に比例し、二回刈り込んだら一度の割で肥料を与えるのがいいでしょう。


肥料には、自然肥料(油カス・魚粉など)と化成肥料(窒素・リン酸など)の二種あり、前者は春・秋、後者は夏の生長期に与えます。施肥のポイントは、一度に多量に与えないことと晴天日に与えることです。

【 その他の芝生の手入れ・管理 】

水やり 日本芝は、乾燥に耐える組織や性質を備えています。ですので、基本的に極度の乾燥期以外は頻繁に水やりはしなくても大丈夫です。
それに対し西洋芝などの冬芝は、乾燥に弱いため、水やりは頻繁に行うようにします。特に、乾燥がはげしく水分がすぐに蒸発してしまう夏期は、水まきを頻繁にする必要があります。ホースによる散水より、スプリンクラーのような霧状の水まき器で、地中深くまで水が浸み込むように水やりするのが望ましい形です。
その他 目土入れ:
芝根の保護と水平を保つため、少量の肥料を混ぜた黒土を芝地にまきます(春期に一度)。

虫害防除:
地下にいるコガネムシの幼虫が芝根を食い荒らすのが代表的です。マラソン乳剤を芝面全体にまき、幼虫を地上へ追い出します。

防寒:
1〜2月の厳寒期に、霜立ちを防ぐため、芝にムシロを敷いて保護します。