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【 ビオトープ作りの考え方 】

当ホームページではへの「小さな池」作り方「水の流れるレンガ・ウォール」のDIY記を掲載していますが、さらに簡単に造れる"水辺”の説明をしましょう。

ビオトープとはギリシャ語の造語で「生き物の生息空間」という意味だそうです。
植物や樹木が多ければ「自然」や「環境」にプラスになると思われがちですが、生き物はすべて生態系に組み込まれており、人工的な小さなビオトープによって身近な生態系を造ろうという目的のものです。

ビオトープは最初から完成するガーデン池ではありません。生き物が住みやすい環境をつくることが、DIYの最初の役割となり、そこへ植え込んだ植物が生長して増えていき、そこに虫がつくと鳥が来て、糞と一緒に植物の種を落とし、それが芽を出す・・・という具合に、その庭に合ったビオトープが出来上がっていきます。
ビオトープに使用する水生植物は、水の中で生育するものから水辺を好むもの、浮遊するものなど種類によって生育環境が異なります。どんなビオトープをつくるかによって、植物選びも変わってきます。
また、メダカや金魚などを飼育する場合は、池の広さや水の容量にあわせて魚の量を決めましょう。
水生植物が多すぎると、水中の酸素が不足することもありますので、酸素補給の設備を取り付けておくようにします。

【 池に入れたい水生植物:スイレン 】

水生植物の中でも人気のスイレンは多年性の浮葉植物で、実は多くの種類があります。ただ、原産地の環境から、「耐寒性スイレン」と「熱帯性スイレン」の大きく2つに分類することができます。

耐寒性スイレンは、寒さにも強いので初心者にも非常に育てやすいスイレンです。中でも全体が小振りなヒメスイレンは場所もとらないのでオススメかと思います。
一方、熱帯性スイレンはアフリカや東南アジア原産で、花も大きいのですが、残念なのことに15℃以下になると株が弱り枯れてしまいます。

植えつけ/植え替え時期は、春先の4〜5月が適期となります。
スイレンを育てる用土ですが、水草専用培養土を使用するのが良いでしょう。水中に沈めますので素焼き鉢など重さがある鉢にして、芽が土の表面に出るように浅植えにして、水深を芽の先から水面まで10pぐらいになるように調整し沈めるようにします。
注意点としては、深く沈めて根元に光が当たらないと、花つきが悪くなるので、あまり深く沈めないようにすることです。また、浮いてしまって安定しない場合は、小石などを鉢の縁に置いて重石にします。
夏の時期は水温が上がりやすいので、(あまり神経質になる必要はありませんが)水を足しながら水温が上がり過ぎないように調整する必要もあります。耐寒性スイレンはそのまま冬越ししますが、できれば熱帯スイレンは暖かい室内で管理した方が良いでしょう。

【 水鉢の寄せ植え 】

水生植物の寄せ植えを作ると、水鉢ひとつで、涼しげな空間が演出できますので夏場にはオススメです。大掛かりな池でなく、水鉢に水生植物を植えて水を張るだけでも、涼しげなウォーターガーデンになるからです。

底に穴の開いていない水鉢を探すのは少々苦労しますが、ホームセンターへ行けば(あまり種類は見込めませんが)いくつか売っています。
もちろんDIYらしく、鉢は水鉢でなくても、バケツやボウルなど水さえ漏れないものなら大丈夫です。
水鉢そのものに直接土を入れて水生植物を植え込んでも間違いではないのですが、特に夏はボウフラが湧いたり水が濁ったりするので、あまり得策ではありません。通常は、一回り小さい素焼きの鉢に植えてから、水鉢に入れて水を注ぐ方法とし、いつでも簡単に全体の水を替えやすいようにしておきましょう。
また、使用した鉢が深く水量がたっぷりある場合は金魚やメダカを泳がせて楽しめ、またボウフラ退治にもなりますが、水量が少ない場合は酸素不足で金魚やメダカが死にやすくなるので注意しましょう。










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