TOP PAGEDIY TOPウッドデッキ塗装:維持メンテナンス


【 ウッドデッキに必要な維持メンテ 】

ウッドデッキとは ウィキペディアによると「住宅に使われる場合は建物の掃き出し窓から庭に出入するようにして、エクステリアにおける庭とリビングルームの中間の空間」となっているのですが、我が家の場合もまさに“庭のリビング”といった感じの空間になっています。
もちろんウッドデッキそのものが庭のアクセントであり、庭のデザイン上でも欠かせない存在になっているのですが、そんな中心的なウッドデッキだからこそ“腐食”などで逆に景観を損ねたり、危険な存在になってはいけないので、常に維持メンテナンスを考える必要があるのです。
ウッドデッキに使われる木材は、設置後の過酷な環境(風雨や直射日光など)から、当然ながら高耐久の木材を使う必要があります。
一般的には、住宅用ウッドデッキには加工しやすくDIYに向いている「ウェスタンレッドシダー」が多く使われますが、ショッピングセンター等のさらに過酷な環境に晒されるウッドデッキの場合ですと、熱帯雨林産の「ウリン」や「イペ」等が使われることが多いようです。

【 我が家のウッドデッキ 】

我が家のウッドデッキはDIYで自作したものではありません。
家をミサワホームで新築した際に、オプション品として発注し造ってもらったものです。
住宅メーカーの設置なので、構造も耐久性もほとんど問題ありません。
これらの写真のように、ウッドデッキを設置して15年程度経過していますが、(ラティス部分も含め)腐食もなく、床も安定した状態のままです。


ご覧の通り、ウッドデッキの床の一枚一枚の木材は「平木」ではなく、「角材」が使用されていて、非常に頑丈な作りです。
ですので、ラティス・フェンスの取り付け設置部分も大きなL字金具で直接床材と接合した形になっています。
もちろん木材塗装なので、ウッドデッキに椅子やテーブルを置いたり、日ごろ人が通ったり・・で結構塗装が剥げてきますが、定期的に(2年に一度くらい)ペンキ塗装を繰り返し行なっています。
床面の高さはリビングの大きな窓とほぼ同じ高さですので、リビングからウッドデッキまでスムーズに出入りできるようになっています。

※ウッドデッキに限らず、外部のデッキと室内の床の高さとの関係は微妙なモノがあり、ここに10cm以上の段差があると「人は違和感を感じ、階段のごとく(少なからず)面倒な存在」になるようです。
ウッドデッキのフェンスの柱も全く腐るようなこともなく頑丈な木材が使用されています。本体と同じく15年も経ちますが、風雨に侵食されることなく(天井部分の横木も含め)設置当初に近い状態のままです。
一番の驚きは、15年も経つこのラティス部分の耐久性です。
(別の場所用に)ホームセンターなどで購入したラティスは10年もしないうちにボロボロになっていますが、このラティスはそれほど塗装を小まめにしてやらなくても全く朽ちることなく長持ちしています。
フェアンス(ラティス)の高さは、それぞれ隠したい背景との関係で決めていますが、もちろんデザイン的な配慮も忘れてはいません。
一方、ウッドデッキと庭との段差を解消するためのステップですが、我が家ではレンガを半円形に積んで“1段分の階段”にしています。
※DIYをはじめた当初は木工でステップを作っていたのですが、グラつくのでしっかり固定したレンガステップに変えました。
ここは隣接して作ったバーベキュー・コンロの横のスペースにウッドデッキの延長となるような木材を配置した部分です。このようにウッドデッキ自体は木工ですので、いつでも好きな形の木工との組み合わせや接合・切り離しなども簡単に行なえますね。

【 ウッドデッキの塗装:維持管理 】

<塗装のタイミング>

まずはこの写真を見てください。
これは新築当初に隣との境界沿いにラティスのウッドフェンスを作ったことがあり、そのラティスの7年後の姿です。近くのホームセンターで売っていたものに着色し、当時としては頑張って柱を立てて設置したラティス・フェンスですが、その後のメンテ(※再塗装)を怠っていたら、このような無残な状態になってしまいました。
木は朽ちる・・とは認識していても、せっかく作った木工作品がわずか7年程度でこんな風になるとは思わず、かなり落ち込みました。
もちろん材質(木質)の違いもあり、全てが同じように朽ちる訳ではありませんが、放っておけば遅からず同様の悲劇が待っている訳で、そんな想いからウッドデッキだけは少なくとも2年に一回は再塗装し、今の状態を維持できるようにしています。

結論として(実体験から)最初の再塗装は設置後3年程度して行ない、その後は2年に一度は“見栄え”の視点からも再度ペンキを塗りなおすようにした方が良いと思います。
<塗り方−1>

ウッドデッキの掃除
塗装をする前に必ず行なうのは、ウッドデッキ本体の掃除です。
せっかく塗装をしても土ぼこりの汚れの上からペンキ塗りをしたのでは、綺麗な仕上がりにならないばかりか効果も半減します。

汚れ具合にもよりますが、大体は水拭き程度で大丈夫だと思います。ちなみに我が家ではウッドデッキ塗装前には“デッキブラシ”でゴシゴシと表面を水洗いするようにしています。

※木工品なので、本当は塗装前にキチンとサンドペーパーがけして今の塗装を完全に取り除くのがベストですが、とても手作業ではこの広さに対応できません。本格的に再塗装をお考えなら、専用のペーパーサンダーなどを購入されると良いでしょうね。
<塗り方−2>

養生シートを貼る
次に塗装の準備としてウッドデッキに隣接する箇所にビニールで養生をします。リビングと接する窓枠だったり、外壁部分、さらには必要に応じてウッドデッキの下にも丁寧にビニールで覆い、ペンキが飛び散ったり・はねても汚れないように下準備を行なっておきます。
<塗り方−3>:ペンキ塗り

下準備ができたら、ここからはハケを使ってペンキを塗っていきます。
塗り方ですが、ペンキが垂れたり、ムラになったりすると見栄えが良くないので、薄く2〜3回に分けて塗るようにします。

ちなみに塗装に使う塗料ですが、これは好みがあろうかと思います。一般的にオススメなのは「木材保護着色塗料」というもので、名前の通り防虫剤や防腐剤などが配合されているものです。
水性/油性とタイプが分かれますが、私は初心者の方には水性の方が扱いやすいと思います。水性の木材保護着色塗料はおそらく何処のホームセンターに行っても、一番多くの種類が陳列してありますので、好みの色を選んで購入されると良いでしょう。また、油性の木材保護着色塗料には「IN-WOOD (インウッド)」や「キシラデコール」といった代表的な商品がありますが、後始末には別途うすめ液を用いる必要がありますのでご注意ください。
木工品は完成してからもメンテナンスが少し面倒なところもありますが、味わいある庭づくりには欠かせないものですし、温かさと安らぎを与えてくれるので、メンテも含めて木工品と向き合うことが大切です。

手入れさえキチンとすればきっと長く憩いの場として活用できるウッドデッキになりますので、地道に維持管理していきたいと思います。










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