TOP PAGEDIY TOP有機質肥料種類/特徴





【 有機質肥料の種類 】

油カスはチッソ分の多い有機質肥料
油カスは代表的な有機質肥料で、ナタネなどの油をしぼったカスが原料となっています。精油メーカーなども製造・販売しているのはこの為です。成分の中心はチッソですが、リン酸、カリも多少含まれ、成分バランスはN(チッソ)5〜7:P(リン酸)1〜3:K(カリ)1〜2となっています。油カスは粉状で、ほんのりと甘い香りがします。これが土の中で微生物によって分解されていきますから、おだやかに肥効が表れる緩効性肥料です。ただし、発酵の過程でかなりの臭いが出ます。また、大量にほどこすとアンモニアガスを発生するため、ほどこしてすぐに種をまいたり苗を植えつけたりするとうまく育ちません。ですから、種まきや植えつけの2〜3週間前に土とよく混ぜ合わせることがポイントです。発酵済みのタイプもあり、これならば普通通り、種まきや植えつけの1週間前にほどこすことができます。また、追肥として利用することもできます。すでに発酵済みですから、臭いもありません。油カスを元肥として利用するときには、成分バランスを考え、リン酸やカリ分を補給してやる意味で骨粉や草木灰を併用することをおすすめします。
化学肥料に近い速効性のある鶏フン 鶏フンは、効き目が比較的早く表れる有機質肥料で、化学肥料に近い効果があります。油カスに比べるとチッソ分は少なくなっていますが、リン酸分の多く含まれた肥料です。鶏フンをそのまま乾燥させた乾燥鶏フンと、一度発酵させた発酵鶏フン(発酵済み鶏フン)がありますが、おすすめするのは発酵鶏フンです。乾燥鶏フンは、水を吸うと臭いが強くなりますし、種まきや植えつけの1ケ月前にはほどこす必要があって使いにくいからです。その点、発酵鶏フンは、ほどこしてから1週間たてば種まきや植えつけが可能です。発酵鶏フンの肥料成分のバランスはN:P:Kが4:7〜9:2.5となっていて、石灰分も10〜15入っています。このように肥料成分が多いため、1回にほどこす量は1uあたり500g以下と、控えめにすることがポイントです。ただ、速効性だからといって追肥に使うのは避けたほうが安全です。
草木灰は土の酸度調整にも利用できる 草木灰は、草や木を燃やした時にできる灰です。剪定などをしたときなどの木クズを燃やしてつくることができますし、園芸店などで市販もされています。ジャガイモの植えつけのときに、種イモを割った切り口に腐敗防止のためにつけることで知られていますが、リン酸や特にカリ分の多く含まれた速効性の肥料でもあります。肥料成分のバランスは、N:P:Kが1:3〜4:7〜8で、ほかに石灰分が11含まれています。しかし、チッソ分が多くリン酸やカリ分の少ない油カスと併せて使うことは避ける必要があります。また、弱アルカリ性のために、土の酸度調整にも利用できます。そのときには"1uあたり100g程度振りまきます。
米ヌカは塊をつくると害虫の巣になる お米屋さんで手軽に手に入る有機質肥料が米ヌカです。肥料の成分バランスはN:P:Kが2〜2.6:4〜6:1〜1.2となっていて、ゆっくりと肥効の出るリン酸肥料として利用できます。元肥として利用するのが効果的です。ポイントは塊をつくらないことです。この塊は害虫の巣になってしまいます。元肥としてほどこすときは、種まきや植えつけの3週間前にほどこして、よく土と混ぜ合わせておくようにします。また、米ヌカにはたんぱく質や糖分が多く含まれています。微生物がこれを大変好みますから、堆肥をつくるときに発酵を促進する資材としても利用することができます。
動物質の有機肥料 動物質の有機質肥料には、代表的なものとして魚カスや骨粉などがあります。魚カスは、家畜のエサとしてつくられるもので、イワシなどを煮て脂肪分を抜いて乾燥させたものです。肥料の成分バランスがN:P:Kが7-8:5-6:1とチッソ分の多い肥料ですが、リン酸分もよく効きます。種まきや植えつけの2〜3週間前にほどこしますが、鳥の好物のため、土とよく混ぜ合わせて食べられないようにする必要があります。
また、骨粉は家畜などの動物の骨を砕いてつくったものです。肥料の成分バランスはN:P:Kが4:17〜24:1と、リン酸分を多く含んでいます。ゆっくりと肥効を表すので、元肥として利用します。











<当サイト内の主な関連ページ:庭づくりDIY>
<主な関連ページ:基礎知識とアイデア>
<主な関連ページ:ガーデニング基礎>