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【 初心者ガーデニング・デザインの進め方 】

【デザイン前の調査-1】

庭だけでなく敷地全般の環境を調べる:日照条件

まずは自宅の敷地の陽当たりを調べましょう。

日照時間は全ての植物にとって、光合成をおこなうための重要な条件ですので、植えつけた植物の生育に大きく関わってきます。

隣家やマンションなど住宅状況によって、同じ一軒のお宅の中でも日照条件が良い場所もあれば悪い場所もありますので、例えば直射日光が当たるか否かや、何時から何時までの間に陽がさすか等を観察するようにします。
日陰に適さない草花や庭木は、枝が間延びしてしまったり、花の数も少なく、生育も弱いので何度も手を入れて改善を施す必要が出てきます。
【デザイン前の調査-2】

環境を調べる:風通しと乾燥
もう一つの視点は風の流れです。ガーデニング・デザインを考える時に、陽あたりと同様に風の流れも大切な条件のーつと考え庭造りをされることをおすすめします。

強い風の通り道に植物を植え込むと乾燥しやすく、水分の供給バランスを崩して枯死しやすくなります。その反対に、高さのあるコンクリート塀などに囲まれていると、当然ながら風通しは悪くなり塀の付近は多湿になって、ウッドフェンスなどは腐りやすくなるのです。
このように、自宅を含め周囲の環境を調査し、悪いところが見つかれば改善したり、場所を移したり・・と対応することがガーデニングデザインの目的に含まれることを忘れないようにしましょう。
【デザイン前の調査-3】

環境を調べる:土壌
最近の住宅地は山や丘を切り開いて分譲されているケースがほとんどですので、特にそうした場所では土壌を見極めることも必要です。

これは見た目ではなかなか分からないので、庭の一部を少し(30cm程度)掘ってみれば良いのです。
土の中から石やコンクリート片などが出てきたり、粘土質でスコップもなかなか刺さらないといった土壌の状況が判断できるものと思います。
石やコンクリート片は根気よく取り除かなければなりませんが、厄介なのは粘土質の場合で、土壌改良してやらないと植物がまともに育ちません。
粘土質の土は土中の排性/通気性が悪く、根を伸ばすこと=元気に育つことが困難です。ですので、庭木を植える場合など土壌改良をかねて約50p程度、スコップで掘りながら腐葉土を混ぜて”土づくり”を行ないます。

【 デザインを考える 】

いろいろな要因からのデザイン
ガーデニング・デザインを考える時に、頭の中のイメージではなく一度庭の平面図を描くようにします。
ただ平面図といってもラフなもので充分で、多少の誤差は気にする必要はありません。

実際の作業ではマス目のある方眼紙に敷地と家屋・関などを記しておき、それを何枚かコピーしておきます(※下絵を何枚か用意し、幾つかのパターンの違うガーデニング・デザインを考えるようにします)
庭全体を眺めながら、「日照条件の良い場所→草花を植える花壇の場所をどこにするか」、「外から部屋が見えなよう目隠しするための常緑樹を植える場所」、「木陰を楽しむための大きな落葉樹を植えるならどこが良いか」といったように、徐々にイメージを描き入れていきます。
この時に人の歩く動線や、庭が完成してからの維持管理の手間などを考慮してデザインを考えていくと失敗しない庭造りが可能になります。
注意点としては、初めから全てを施工し“完成させないこと”ですね。庭の植物・・特に庭木は年々成長していきますので、はじめはスカスカに植えた樹木も季節の移り変わりを経てからまるように密集してしまします。ですので、庭木は生き物であり成長するものだと認識した上で、どの種類の樹木がどの程度大きくなるかを調べ、庭の配置位置や植える数・種類をそろえることが重要です。


また、パーゴラやウッドデッキ、ウッドフェンスなど木製のものを設置すれば、年に1度のメンテナンスも必要になります。
はじめは綺麗に塗装されたものも、そのまま放っておくと色が落ち、防腐剤が効果を無くし、やがて朽ちていきますので、ペンキの再塗装など施工後に発生する「庭仕事」があることも考慮された方が良いです。


さらに、庭をつくる場所がいくら自分の敷地内だからといって、近隣のことを考慮しない訳にはいきません。隣家に日陰を作ってしまうような場所に高い塀を建てたり、枝が隣にはみ出しすような庭木/隣に大量の落ち葉が降り注ぎそうな落葉樹を植えたり、そうした配慮不足の庭造りは決してしないことです。
逆に一歩進んで、庭造りやガーデニングをキッカケにして、近隣との関係が良くなったり、環境の美化に繋がったりと、協力しあえる環境になるよう取り組まれると良いでしょう。

【 植物、資材を決める 】

草花や資材の選び方
ガーデニング・デザインが固まってきたら、次は庭木や花木などの植物選び/木材やレンガなどの資材選びを行ないます。
草花は単に色や形だけでなく、植え込む場所の日当たり、風通しなど環境を考慮して選びます。
特に慎重に選びたいのはシンボルツリーであり、植え込んだ場所で何十年も成長していくものですから、数年先以上の樹形と、剪定などの管理も考えて樹種を選びます。
我が家の庭の場合シンボルツリーにしているのはハナミズキですが、ハナミズキに限らず落葉樹の特徴は春の新緑が美しいことで、暑い夏には庭に心地よい木陰を作ってくれ、秋には紅葉を楽しませ、さらに一気に落葉して冬には陽だまりを作ってくれることです。
ちなみに、落葉樹は落ち葉掃除が面倒などと思われそうですが、実は常緑樹の方はいつも葉をつけているように見えますが、一年中、新しい葉が発生すると古い葉を落としているのです。


草花の類を植えることで庭の変化によって季節を感じることができるようになります。
ただし、樹木とは違い、花がら摘みなどの管理が必要になりますので、初期の植え込む量は少し控えめにして、成長度合いをみながら徐々に増やされると良いと思います。


資材類は、ラフ図面からある程度の大きさや数量を割り出してから選びます。ホームセンターや造園業のお店などでよく吟味し、予算と描いたガーデニングデザインにあったものを選びます。
最近では色・形だけでなく材質も様々なものが販売されていますので、耐久性や施工後のメンテナンスも調べておきましょう。



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