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【 育ち過ぎた庭木の剪定 】

剪定と刈り込みは違う 一口に整枝・剪定といいますが、これらは二つに分けて考えます。

一つは、庭木の成木状態をそのまま小型化した形に整えるやり方となります。つまり、自然に近い状態に仕立てていく方法とも言え、一般的な家庭でのやり方です。
多くの樹木は放っておくと毎年毎年スクスクと生長していき、種類によっては数メートル〜10数メートルにもなっていきます。
それを自分の庭のスペースに合わせ、バランスを整えるのが整枝・剪定ということになります。

もう一つは、庭木をまったく人工的な形に整えるやり方です。いかにも“庭師”など職人の方が手入れしたような和風の庭でよく見られますよね。
そうした庭では例えば、生け垣では、直線的なものあるいは曲線の連続した形に仕立てたものが見られます。
洋風の庭では、動物やその他のものをかた取った(※トピアリーと呼びます)、まるでオブジェのような形に仕立てたものもあります。
こうした作業は、整枝・剪定というよりは、むすろ刈り込みと呼ばれるのが一般的かと思います。

整枝・剪定は、それぞれの樹木の性質によって適切な時期とやり方があります。これに対して刈り込みのほうは、一般的に強健な樹種を用いることが多く、切っても切ってもすぐに発芽してきますから、小まめに刈り込む必要があります。また、これによって樹木は密生しますから、形もよりきれいに仕上がります。
樹木の種類別にみた整枝・剪定の適期 樹木には、落葉樹と常緑樹、また針葉樹や広葉樹などの種類があります。
また、花の咲くのを楽しむ樹木もあります。

この中で、花を楽しむものは別として、そのほかの樹木については、原則として3〜4月に剪定するのが最適です。

気温の上昇とともに、この時期から新芽が伸び始めるため、形を整えるのには絶好の時期なのです。
このほかには、6〜7月、10月中旬〜12月も整枝・剪定を行なうことができます。


花の咲く樹木は、花が咲くために、花芽ができ始める時期があります。
この時期の違いによって、整枝・剪定の時期が異なってきます。この時期を誤ると、せっかくの花芽を切り落とすことになり、花を楽しむことができません。
花後に行なうもの 昨年伸びた枝に花芽がつき、そこに花が咲く種類があります。
ウメやモモ、サクラなどが該当します。

また、昨年伸びた枝に花芽がつきますが、そこからさらに伸びて花が咲くものもあります。
アジサイやコデマリ、ツツジ、サツキなどです。

これらについては、花の咲く前に整枝・剪定すると花芽のついた枝を落としてしまうことになり、花が咲かなくなってしまいます。
従って、整枝・剪定は花の咲き終わった直後に行ないます。
晩秋〜早春に行なうもの その年に伸びた枝に花芽ができ、その年のうちに花が咲く樹木の場合は、整枝・剪定は晩秋から翌年の春、新しい芽が出る前に行ないます。


【 主な庭木の剪定時期 】

あじさい <剪定時期>

秋を過ぎて剪定すると花がつきませんので、花後スグに剪定する必要があります。
キンモクセイ <剪定時期>

花後から春先までに剪定します。夏に切ると枝が枯れることがあります。
コデマリ <剪定時期>

花後に枝の別れ部分で切ります。
サザンカ <剪定時期>

花後から春先までに剪定します。
サルスベリ <剪定時期>

萌芽前(3月頃)に、前の年に伸びた枝を付け根まで剪定します。
ツツジ <剪定時期>

花後スグに刈り込んで整形します。
ハナミズキ <剪定時期>

花芽がついていない細い枝等を休眠期に剪定します。
モクレン <剪定時期>

花後と休眠期に枝の付け根から剪定します。
ユキヤナギ <剪定時期>

花後すぐに伸びすぎた枝を切り戻します。





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